<ネタバレ>木村拓哉の、良く言えば反逆児的・悪く言えばふてくされ的キャラ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>木村拓哉の、良く言えば反逆児的・悪く言えばふてくされ的キャラクターに合わせたのか、主人公は毒見役の仕事に我慢が出来ず、やめて道場をやりたがってる設定にしてある。虫に刺されながらお上の一言を待つ場でも、立場の馬鹿馬鹿しさに対する主人公の不快が強調された。でもこの馬鹿馬鹿しさに耐え諦めることが、この時代の武士の本来の姿だっただろう。扶持で生活する立場の不安定さが、加世の決断の重要な要素にもなっていたはずだ。その不安定さが前提にあって、親族の圧力や仇役の卑劣が際立つ。武士生活を軽蔑するキムタクが表面的にかっこいいぶん、話の厚みはやや減ってしまったような。