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<ネタバレ>アメリカ人にとってはジーンと来るものがあるのかも知れないけど、もう少し批判精神があってもいいんじゃないか。90年代の作品なら軍隊慰問ってもののイカガワシサを描くのかと思ってると、そういう映画じゃなかったのね。ベトナムで受けないところで、やっと対象化するのかと思ってると、ベット・ミドラーの「イン・マイ・ライフ」で一同しんみりしちゃう。爆撃で息子の死につなげて、彼らは裁かれない。J・カーンがカメラを気にする、なんてのもちょっと面白く膨らませられそうなモチーフなんだけど、ただ彼の性格のイロドリに終わっている。赤狩りの扱いも単純すぎて、やはりイロドリ程度。でもこういうのを褒め称えるってとこにアメリカ精神の一典型がハッキリあるとは確認できる。ミドラーは全編気持ちよく歌っており、懐メロで綴るアメリカ戦争史と思えば、大味も気にならぬ。