メロドラマで好きなのは、まだ二人が親しくないころ、丁寧な言葉 .. >(続きを読む)[良:1票]
メロドラマで好きなのは、まだ二人が親しくないころ、丁寧な言葉づかいをしながら意識しあってく出会いのあたりと、別れのとこで、愛が成就してるあたりはつまんないの。これもそう。出会い、車中でのくどいほどの切り返しの後に橋の場になって、歩き回るカメラ(ステディカム?)がイキた。キンケイドが出ていく場も、カメラがねっとりと追いかけていく。外は闇。明け方のほうが美しいけれどそれじゃ人に見られてしまう。映画としての山場は雨の町。カッパのように頭髪を張り付かせたイーストウッド。信号待ちで二台の車がつながる。バックミラーにかけられたペンダント。ドアノブにかかるフランチェスカの手。追いすがるように追い求めるようにカメラがキンケイドの車を捉え続けようとする。ホロリ。不倫の噂で村八分になっている女を置いて「世間」というものがより濃密になった。この人の映画はいつもちょいと長い気がする。現代の子どもらを入れる必要があったかなあ。[良:1票]