<ネタバレ>「人」の存在しない映画でした。
駄作というほどではない .. >(続きを読む)
<ネタバレ>「人」の存在しない映画でした。
駄作というほどではないものの、ひどく薄味な物語であることは確かです。
ヒロイン(女性主人公メアリ)とヒーロー(男性主人公ピーター)の絆が
まったく描けていないのが致命傷。ほぼMOBのような扱いしかされていなかった
ヒーローを命がけで助ける、とヒロイックに力説されても白けるだけ。
さらに、魔法大学が物語の大半を占める舞台ですが、
あくまで物語が展開するための舞台に過ぎず、そこでどのような生活が営まれて
いるかがこれまたまったく描かれていません。そこが物語の要だと思うのですが。
特に後半、大学が大騒ぎになっているにも関わらず
まったく生徒の姿がないというのは? 彼らはどこに行ってしまったんでしょう。
さらにちょいちょいジブリの映画から拝借してきたような
場面が見受けられますが、これまたノスタルジックなだけで内容がない
ので興ざめ。
この監督はどうも「人」を描くのが苦手なようで、
この先どうなるのか心配になるような映画でした。
正直この監督は作画に専念した方が良いような気がします。