<ネタバレ>この話は面白い作りになっている。
最初悪人に見えた人は後半 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>この話は面白い作りになっている。
最初悪人に見えた人は後半になるにつれ、実は良い人だと分かる。
逆に最初味方に見えた人は後半になるにつれ、害悪だったと分かる。
現実の世界でもそうだと感じる。
初対面で人当たりも良く優しそうだった人が、本当の窮地に陥ると案外助けてくれなかったりするし、その逆で最初は悪人だと思ってた奴が、本当にキツい時に助けてくれたりする。
この映画に焦点を絞ると、主人公を死に追いやった主犯は、あの優しい父親ではないだろうか。
医師から精神科入院の指示が出ていたにも関わらず、娘を少しでも自由にしてあげたいとの理由で、それを母親にも知らせなかった。
ただこれは、娘を思うこその父親の気持ちがそうさせたのであって、勿論、父親は娘の味方だ。
だがこの父親の判断が結果的に娘を追い込んでしまった。
皮肉にも親族でない友人の女性が、一番賢明なアドバイスをしていた。
妙な悪魔祓いにすがるのではなく、精神科で見てもらうよう懸命に訴えていた。
世の中には、おそらくこの主人公のように医者にも見放され、原因不明の病に侵されている人がいるはずだ。
そんな時、何にすがるべきなのか?誰を頼るべきなのか?
そのような問題提起、メッセージを本作から強く感じた。