<ネタバレ>フランソワ・トリュフォー監督作品、23本目の鑑賞。
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<ネタバレ>フランソワ・トリュフォー監督作品、23本目の鑑賞。
残るはあと1本。
さて、ストーリーの展開としては、決してつまらなくはない。
トリュフォーがアルフレッド・ヒッチコックに傾倒して、本作を撮るに到ったという話だが、やはりトリュフォーにクライムサスペンスを撮らせると少し苦しい。
トリュフォーには洒脱で悲哀に満ちた青春映画が向いている。
その時分に撮ってみたいジャンルの映画を撮れたという意味では、トリュフォーにとってはさぞかし満足だっただろう。
有名ピアニストが、過去の辛い経験を経て、場末の酒場でピアノを奏でる。
そうした締め方は、それなりの味わいがある。
でも、それはサスペンスとしての味わいというより、トリュフォーが得意とした、人間の悲哀を描いたラストだったからだろう。