<ネタバレ>普通の男が国家の命令で暗殺者となる。
決してスマートな暗殺 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>普通の男が国家の命令で暗殺者となる。
決してスマートな暗殺でなく息を切らしながらの逃亡の描写はリアル。
暗殺を続けるうちに自分たちの身分も明らかになるところとなり、
逆に狙われる立場になったことの恐怖、全てから逃げようとしても
安住の地のない絶望がその後も続く。
集団の中にある個人は依存しあっている間はいいのだが、集団を捨てたときに逆に捨てられてしまった。
ミュンヘン事件の描写は、暗殺者たちの行動の動機を説明するためのものであり、その後はあくまでも巻き込まれた個を描いています。
ここで描かれた集団の理屈は重いテーマでありながら、本作での扱いは実はあまり重要なではなかった気がします。
それは身近なテーマに置き換えることも可能であり、決してひとごとだとは思えませんでした。そう、私は恐怖を感じました。[良:1票]