<ネタバレ>凄いなぁ、黒澤監督は・・
最初、会社の経営権をめぐる場 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>凄いなぁ、黒澤監督は・・
最初、会社の経営権をめぐる場面で、三船演じる権藤が自分がしっかりしてて、
頭のいい、喧嘩の強い人物だと描く。
そこで、誘拐事件。しかも自分の子どもと間違えて、運転手の子どもが・・
ここで権藤がどう動くか。見せ場はそこである。
そして権藤が魅力的な男だと分かる。
(三船を黒澤さんが捕まえて離さないのも分かる)
それから警察の捜査で話を見せていく。
犯人が絞られていくとこは圧巻である。
警察もまた、権藤の魅力に引っ張られてか、この犯人をただでは
捕まえないと、魅力的に描かれる。
犯人の山崎努。
この男は徹底して悪である。
2時間の映画なので、この犯人像を深堀り出来る余裕はなかったろう。
それでも十分、娯楽映画として完璧である。
黒澤さんの映画は、とにかく飽きさせない。
最後まであっという間である。
人間を描いてる映画ではないが、娯楽映画とは何かを考えさせられる。