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<ネタバレ>イーストウッドの映画は、大きく分けて3つに分かれると思う。
まず、売れっ子の頃の西部劇、ダーティハリーもののアクション映画。
次が監督をし出して、自分を投影させたような人物を自身で演じる映画。
そして自身は出演せず、アメリカの歴史を描いた映画。
この「運び屋」は2番目の自分を投影させた映画だ。
まだ壮年の頃は、「目撃」のように絶体絶命の場面から逃げ切る映画もあった。
だから僕も、この映画も最後はうまく逃げ切るのではないかと思ってた。
でも、イーストウッドは無理をしない。
派手なカーチェイスもなく、あっさり幕である。
最後の刑務所で喜々と花を育てるイーストウッド演じる老人が幸せそうなのが、嬉しかった。