<ネタバレ>たけしさんの暴力映画とは違う、もう一つの側面。
「菊次郎の .. >(続きを読む)
<ネタバレ>たけしさんの暴力映画とは違う、もう一つの側面。
「菊次郎の夏」や「キッズリターン」と同じ感じの映画。
サーフィンを扱っているが、ホイチョイプロが手がける映画などとは違った、
都会の地元民の静かなテンポの映画だ。
地方からやってくる賑やかな連中とは違う、地元映画の味わいがある。
そして、主人公が華やかな仕事についてないとこなど、明らかにたけしさんの
東京が発信する文化に対抗している、骨のある映画になっている。
さらに洗練された久石譲の音楽が、羨ましい仕上がりにしている。
素敵な映画。
(後記)
この映画の前年、桑田佳祐の映画「稲村ジェーン」に対して、たけしが「稲村~」に対して評論している。
そしてたけしは、その桑田への具体的な指摘を、本作を創ることで反論してみせたのだ。
桑田もこれに対して、もう一本映画を創ると宣戦布告している。だが、これは実現しなかった。
惜しむらくは、このバトルを後世の人間が確かめたく、「稲村ジェーン」を観ようとしても、
高額なVHSを購入するしかないのである。是非、「稲村ジェーン」のDVD化を!