<ネタバレ>若松孝二は、法とかそんなものでは人間を裁かない。
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<ネタバレ>若松孝二は、法とかそんなものでは人間を裁かない。
最後に女性が警察への訴えを止めるとこなど、いかにも若松監督である。
普通の映画なら、クロロホルムを用いた犯罪がエスカレートして、粗くなって、
捕まって、日本の治安は守られた、めでたしめでたしで終わるとこなのだが、
若松監督はそう来ない。
守られて当たり前の平成の世には、まずありえないラスト。
昭和の、キチンと枠にはめぬ人間のものの見方が伺えられる。
そんな若松監督も今はこの世にはいない。合掌。