<ネタバレ> この妙な安心感はなんだろう。微妙に違うんだけど、たぶんあれ .. >(続きを読む)
<ネタバレ> この妙な安心感はなんだろう。微妙に違うんだけど、たぶんあれか。
南の方から空気に季節の変わり目の匂いがほんの少し交じり始めて、男女共にときめいたりそうじゃなかったり。もう少し待っていると気温が鬱陶しくなって来る。
縄張りの中に居るつがいのメスも子供を産んでしまうと旦那だったオスの顔に獰猛な唸り声をなすり付けている。
あんたが立っているその座標から一ミリでもこちらに近づいたら噛み殺すからそのつもりで、と言う意味なのははたから眺めている僕にも伝わってくる。
旦那としても、イヤイヤちょっとそばで昼寝でも、位のつもりだったのだろうがのっぴきならない。
子育てとプライドの激突、彼らの中ではあくまでも。眺めてる僕からはなんてかわいい奴らなんだの風景である。本気で殺り合ってもまあ死なない。
そう言う平和な雰囲気。似たような温さ。本人は必死。それが何と無く似て感じてしまった原因なんだろう。でもボロ雑巾になってフラフラと帰ってきた彼を見ると、マヌケさが何とも言えないのと、セリフもなく射殺されたキャラのことを思い出して複雑な気持ちになる。
これと比べたら明らかに米製歴史ドラマの合戦とかの方が残酷だったりするけど、そのドラマもこの映画もなんでか猫の喧嘩みたいにアハハで済んでしまう。