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<ネタバレ>兄弟の絆だけで宇宙飛行士になれるとは思いません。なので、本作のテーマは「夢」を共有できる仲間が身近にいることの素晴らしさ、と解釈しました。閉鎖環境で追い込まれた宇宙飛行士候補生たちが兄貴の「宇宙の話をしよう!」で危機を回避するシーンが象徴的です。
私もこの兄弟に劣らず天文少年でしたが、一人でチマチマとやってました。導いてくれる人や一緒に夜空を見上げてくれる人がいたら人生が変わっていたかも知れません(笑)。
原作は斜め読み程度ですが、候補生の紅一点と麻生久美子イメージの被り具合に驚きました。打ち上げシーンの迫力(実物見たい!)や、空気の無い月面、陰影のハイコントラスト表現などはとてもそれらしく映像化されていて感心しました。
それと、登場時にそうじゃないかと思っていたら、やっぱりオルドリン氏でした。月に「二番目」に降り立ち、宇宙開発史の日陰にいる方なんですが、だからこそ彼が語る宇宙開発事業の意義はとても良い言葉だったと思います。