<ネタバレ>原作を読んでいないので映画を観たのみの感想です。
キューブ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>原作を読んでいないので映画を観たのみの感想です。
キューブリックといったら思い浮かぶのは、上流階級の低俗さ。
お高くとまって、その実自堕落な人々に対し、監督の猛烈な嫌悪を以前は感じたものです。
でも、この作品はちょっと違いました。貸し衣装屋の娘が彼にアドバイスします。
「王様のマントがいいわ」。この言葉、主人公ビルの役割を言い当ててるように思います。彼は優秀な医師で、裕福で、穏健・善良で、若く、魅力あるハンサムな男です。誰も彼も彼に惹かれるんです。彼と相手することを嫌がってる男女がいないことに注目!まさにサラブレッド、王の資格をもつ男なのです。
ここまで裏表なく善良な男を描くのは、監督初めてではないでしょうか。
そんな彼を監督は、どうやって愛情こめてからかってやろうか、可愛い子をいじめたく
なるように、撮っていった風に思います。と、いうわけで僕はそのからかいを楽しむ映画のように、単純に捉えているのです。