今になってやっと観ました。
納棺師という職業を通じて人間の .. >(続きを読む)
今になってやっと観ました。
納棺師という職業を通じて人間の死を描くという、題材自体は凄く良いと思う。
が、前評判が高すぎたこともあり、少し肩透かしを食らった感じというのが正直なところ。
いかにも日本ならではの情景や儀式が描かれているので、アカデミー外国語映画賞を受賞したのはなんとなく理由が分かる気はするが。
俳優陣の演技はとても良いのだが(個人的に広末だけは微妙)、台詞、展開が何だか全体的に安っぽくて、とにかく感情移入できなかった。
そして何より長くて退屈。無駄なシーンをカットして、もっとタイトに仕上げられなかったものか。長尺だとしても、それに見合った深みのあるシーンで展開していくのであればともかく、明らかに映画のテンションを落とすシーンが多かったように思う。
特に終盤は丸ごといらないのでは?と思ってしまうほど。
期待しすぎた自分が悪かったのかもしれないが、設定が良いだけに、本作の深みに欠けるマイナスの部分が際立って見えてしまった。残念。