画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。
それをフィクショ .. >(続きを読む)
画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。
それをフィクショナリズムに徹して描くことで生まれる没入感。カタルシス。
序盤や終盤でテンションにムラのありがちなこれまでの中島作品でしたが、
この作品は何の淀みもなく突っ走る。あの手この手を駆使した演出方法にお腹いっぱい。
学級崩壊気味の教室のなかで、松たか子の語りに徐々に耳を傾けてゆく生徒たち。
あの序盤の場面だけで凡百の映画とのクオリティの違いを思い知らされる。傑作。