<ネタバレ>
ホッとする作品。
主人公の身の回りにそれなりの .. >(続きを読む)
<ネタバレ>
ホッとする作品。
主人公の身の回りにそれなりの出来事は起こるのですが、
直接的な描写はほとんどなく、淡々と時が刻まれていきます。
この淡々とした展開と、茶室の「映像」、そして水の「音」が重なって
醸し出す落ち着いた雰囲気・・・これが実にいい!
今や「和」にか欠かせない女優となった黒木華さんですが、
20歳の初々しさから40代になるまでの様々な表情の変化は絶妙。
そして、先生役の樹木希林さん。
本作の茶室の風情は、この人が居てこそ完成していたと思います。
話が進むにつれ、役というよりも、もはや「樹木希林」本人が
語りかけているかのような感覚になりました。
よくぞこの2人をキャスティングしたものだと・・・本作はこれに尽きると思います。
終盤のシーンでは、希林さんから若き女優へ映画界のバトンが託されている
・・・そんな想像を巡らし目頭が熱くなりました。
それにしてもレビューを書くのは大変です。
感じたままを文章にするのはとても難しい。
おそらく頭で考えているようではダメなのでしょう。
今日はとにかくいい作品に出会えました・・・それだけで良かった。