<ネタバレ>作品中に語られていた科白で、
「たとえ愛されなくても、愛す .. >(続きを読む)
<ネタバレ>作品中に語られていた科白で、
「たとえ愛されなくても、愛することが大切である。
愛とは与えるものだから…」という言葉に感銘を受けました。
普段なら陳腐に聞こえるし、詭弁にすぎないと思うのですが、
様々な場面で(ピアノ弾き語りのシーン、ディナーでの愛ゆえの失言、
犯人の告白 等)、あまり仰々しくなく、時にはシニカルに、
このモチーフは繰り返され、深みを増していったように思います。
同様に階上・階下を問わず、人の嫌な部分も多く映しだされていました。
人間とは清濁あわせ持って生きていくもの。
それを描ききるための群像劇だったようにも思います。
ミステリーの部分は、クリスティへのオマージュかな…
彼女の小説を読む時、映像の彩りを添えるため。