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<ネタバレ>最初見た時はすごくハラハラどきどきした映画だけど、何回も見ているとどこでどうなるのかがわかっているので、見る度に感動がなくなっていく、サスペンスとしては仕方ないところだ。(最初は10点だったが、見る度に1点ずつ減少)
この映画はケイリー・グラント、ウォルター・マッソー、ジェームズ・コバーン、ジョージ・ケネディと役者がそろっていて見応えはあるし、25万ドルの価値があるものが目の前にありながら、終盤まで誰も気づかないということがおもしろいし、セーヌ河を中心にした昼と夜の風景が紹介されるのもすばらしい。
このセーヌに浮かぶ遊覧船にはしゃれたサービスがあり、この映画の中でも紹介されている。船客がセーヌのロマンティックな雰囲気に酔いしれた頃、突如として船の灯りを消し、用意のサーチライトで河岸を照らし、恋人達を映し出すというものである。
また蛇足ついでに、グラントとヘプバーンが踊る珍妙なダンス(手を使わずオレンジを送るゲーム)は格別、音楽を担当したヘンリー・マンシーニは「オレンジ・タムレ」と名付けたそうな。
こういうエレガントな洒落た感覚こそ、この映画の魅力なのだろう。