<ネタバレ>「戦争と平和」とともにトルストイの有名な長編小説である。映画 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>「戦争と平和」とともにトルストイの有名な長編小説である。映画はずいぶん短くしてあるが、ほぼ原作に忠実であり、比較的良くできた映画といえるだろう。
冒頭の山と積まれた料理、ヴロンスキーらの勇壮な飲みっぷりの儀式など、帝政ロシアを物語る絢爛さである。(その後の舞踏会やオペラも)
その中でグレタ・ガルボの演じるアンナは堂々とした貫禄があり、さすがは名女優である。しかしそれは、原作の恋に悩み苦しむアンナと食い違って見えることが難点である。また人妻に恋する青年将校ヴロンスキーにしてもしかり、母親が気を揉むような年齢にはとても見えない。