<ネタバレ>最高傑作! 見終わってしばらくは何も言葉が出なかった。
二 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>最高傑作! 見終わってしばらくは何も言葉が出なかった。
二人は、事件が起こるまでは、御真造さんと手代という関係しかなかったはずである。それが周囲の者たちの身勝手な行動によりどんどん追いつめられ、それがますます二人の絆を深めていく。
主従の関係と男尊女卑、現代感覚では到底考えも及ばないことが、その昔は当然のこととして考えられていた。その封建社会の業を余すことなく表している。
この映画はおさん茂兵衛の悲しい物語、一時は心中を考えながらも、二人がそろって暮らせる土地を探し求めていくが、果たせず捕らえられてしまう。しかし、それは彼らにとっては二人そろって死ねることへの安堵の喜びであったのだろうか。
さすが溝口健二監督、ひとえに感謝。そして香川さんも大女優の地位を確立。