<ネタバレ>ショパンの曲に没頭しピアノを弾く母、その母をじっと見つめ続け .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ショパンの曲に没頭しピアノを弾く母、その母をじっと見つめ続ける娘、最初の方のこのシーンだけで、この映画全体を暗示させてくれる。母と娘の長年の確執、秘められた思い、それが少しずつそして一気に爆発する。映画はさすがに見応えがあり、往年の大スターイングリッド・バーグマン最後の作品にふさわしい。スウェーデン出身で自国の映画界を飛び出し、米国ハリウッド女優の道を歩んだバーグマン、同じスウェーデン映画界の巨匠イングマール・ベルイマンの要請に応えたものだが、何かしら主人公のピアニストとバーグマン自身の人生とが重なってしまう。また娘役のリヴ・ウルマンの白熱の演技もすばらしく、少しもバーグマンに負けていないと思う。