20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作映画。
共同会 .. >(続きを読む)
20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作映画。
共同会見時、出演する二大スターの名が挙げられた瞬間、
記者席は「オーッ!」という歓声に包まれたとか。
とにかくスケールの大きな映画で、135階建てのタワーは今見るとチープな模型のようだが、
当時スクリーンで見た時は凄まじい迫力だった。
単なるパニック映画ではなく、人間の見栄と愚かさに対する警鐘をテーマにしているのもいい。
ポール・ニューマンは建築家としてストーリーの中心を担い、
マックィーンはカッコいい消防士の役でしっかりと見せ所を押さえている。
ビッグスター二人をうまく使い分けた演出は見事だったが、
そのため他の出演者たちのドラマ性が薄くなってしまった感は否めない。
フェイ・ダナウェイは、もう単なる刺身のツマ扱いだもんね。
それでもこの映画がドラマ性の高い作品であることに変わりはなく、
近年の映像中心ばかりの内容の薄っぺらな娯楽映画などは足元にも及ばない。