<ネタバレ> これを単体で見た場合、そんなに悪い作品ではないと思います。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ> これを単体で見た場合、そんなに悪い作品ではないと思います。
まず前半。SWATと神父の編成チーム。主観映像による体感型お化け屋敷。もしこれだけだったら物足りないことでしょう。そこで、後半は若者3人組と消防士、おっさんの編成チーム。混乱しない程度に時間軸を戻し、今度は若者3人組の視点で建物散策。こーゆーテイストは、個人的にかなり好きなんです。
ただし、前作の続編として見てしまった場合、この作品が周囲から叩かれちゃうのは無理なからぬこと。前作で作り上げた素晴らしきRECの世界観。ものの見事にぶち壊しています。そりゃみんな怒りますよ。
一番良くないのは、『悪魔憑き』にしちゃったうえ、『知能』をもたせ、『おしゃべり』までさせちゃったこと。これによって不特定多数が次々に感染するゾンビパニックから、『神父VS悪魔』っていうなんともチンケなタイマン方式に成り下がってしまったのです。多分みんながRECに求めるものって、『ゾンビパニック』と『アンヘラのタンクトップ』であって、エクソシストではないと思うんですよね。
最後に、個人的に好きな演出をひとつ。ビデオカメラが落ちた状態で、人々の怒声や叫び声だけが流れるシークエンス。『REC』というタイトルにふさわしい、設定を活かした演出。こーゆー恐怖感の煽り方って、なんだかすごく好きです。