<ネタバレ> 『サトラレ』という設定以前に、一人の若き医師のドラマとして .. >(続きを読む)
<ネタバレ> 『サトラレ』という設定以前に、一人の若き医師のドラマとして見応えがあり、わかりやすく面白いです。
『サトラレ』という特異性に焦点を当てているため、その設定が活きるようなストーリー構成。つまりは、恋愛、家族、そして医療と政治、青春など複数の要素が絡み合っています。
この作品は、『サトラレのコース料理』みたいな映画。一度にいろんな味を楽しめる反面、一つ一つのエピソードはどうしても薄味になってしまうというデメリットがあります。それぞれのエピソードの関連性がもう少し強ければ、一つのストーリーとしての完成度はより高くなり、共感度も強くなったかもしれません。
また、ただでさえ多いエピソードに、『無人島でもう一人のサトラレと出会う』というエピソードの追加。個人的には、このエピソードはまるまる無くても良かったです。映画が冗長に感じてしまう一因を作ってしまっているだけではありません。そのまま放置してしまったことで、鑑賞後にしこりを残す原因にもなっています。
テレビドラマは未見ですので、映画のみの評価になりますが、最後は泣きました。
何回も同じフレーズばかり言うので、少々クドく感じましたが、それでも感動したことには変わりありません。
一本の映画を見て、笑って、泣くことができた。
つまりは、人の感情の琴線にふれる良い映画だったということです。