<ネタバレ> 地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ> 地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての緊張感がたまらない作品。
映画のほとんどがロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンのやりとりで進められます。
エドワード・ノートン演じるジャックがニック(ロバート・デ・ニーロ)を裏切るのは予想がつきますが、それを含めても面白いです。
ストーリーは真新しいものではありません。
金庫破りのプロが、マックスからの依頼で、得体の知れないやつと組まされ、三千万ドル相当の品を盗み出します。
ジャックは警備システム全般を担当、ニックが潜入+強奪を担当。シンプルかつ簡潔。フィールドも限定的です。
だからこそわかりやすく、緊張感がひしひしと伝わってきます。
ジャックは知的障害の清掃員を装っているため、職員からはまるで警戒されず動き放題。そのジャックの面倒を見ているダニーおじいさん。このダニーに、作戦の準備をしているジャックの姿を見られそうになるたびに、緊張がはしります。
この辺りの演出、そしてエドワード・ノートンの演技が抜群にうまいのです。
新感覚、新しいジャンルの映画が次々と創作されていく中で、こういう手堅くて硬派、でもエンターテイメントとして見応えのある作品に出会えるのは得した気分になります。
『隠れた名作』って言ってもいいんじゃないでしょうか。[良:1票]