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<ネタバレ> 荒唐無稽なファンタジー映画って苦手なんです。秩序だった現実世界の中に、空想でしか起こりえないようなことが起こるのが、ファンタジー映画の醍醐味だと思っています。ですので、この作品は私が期待するところのファンタジーを完全に再現してくれています。
言葉を話さずひっそり暮らす妖精。妖精の存在を内緒にしようとする女の子。妖精の存在を確かめようとする大人たち。どれもこれも大好きなシチュエーションです。
実話がベースになっているだけに、ラストは手堅くまとめられてしまい、少々物足りなさは感じます。それでも両親の前をすーと通りすぎる妖精なんか、過剰すぎないさりげない演出が光っていると感じます。
なかなかの良作だと思います。
ただもう少々ドラマチックな展開があるほうが好きではありますね。