<ネタバレ> まいった。なんて後味の悪い映画なんだ。後味の悪さでいったら .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ> まいった。なんて後味の悪い映画なんだ。後味の悪さでいったら『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『セブン』『息もできない』に匹敵します。
ラストもオチもクライマックスも、すべてにおいて救いがない。
最初少し目を離していたので、未解決事件なんちゃらも知らずに鑑賞。ただの猟奇殺人ものサスペンスと思って見ていたんですね。
『犯人はいったい?』みたいなお気楽な感じで。
で、見ていくうちに、いろんなテイストが混ざってきます。
警察の負の部分がメインなのか。連続強姦殺人事件がメインなのか。なんかよーわからんくなってくるんです。
『どうやら純粋にみんなで力を合わせて犯人を追い詰めていくとか、そういう話ではないらしいぞ』と、わかってくるんですね。
『とび蹴り刑事』は新しく来た課長に粛清されるし。やけを起こすし。足を切断するハメになるし。そのせいで唯一の目撃者は電車にはねられちゃうし。話があっちに行ったり、こっちに行ったり、忙しい。でも、犯人さえつかまれば、全て無事解決だと思ってがまんがまん。
・・・と思っていたら、結局犯人はわからない。
犯人は、捕まるどころか、見つかりさえしません。もうびっくりドンキーですね。
そしてラストの少女の話。
いやー、恐ろしい。
この映画を何食わぬ顔で犯人が見ていたかもしれないと考えると、もう恐ろしさを通り越して憤りを感じますね。
知的障害者もかわいそうでしたが、何といっても女子学生のエピソードがしんどかったです。
後味の悪い映画ってのは、見ている間はこちらの心を掴んで離さないのだから、タチが悪いっす。[良:1票]