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<ネタバレ>実話と知らなければ“馬鹿な脚本書くんじゃねえ”と思っただろうな。たった5ヶ月離れただけで母親が我が子を間違えるわけないだろう。映画見に行こうねの約束を守れなかった、これだけで胸が潰れそうなのにミセス・コリンズの遭遇する苦難はもうこんなもんではなかった。虚像を押し通そうとする警察の乱暴ぶりったら戦慄する。手に負えないとなると精神病院送りってさながら旧共産圏の秘密警察のよう。あまりの理不尽さに歯の根が合わない。かちかち。アンジーと一緒に慟哭しながら、『もしかしたら』のわずかな希望にすがりながら終盤まで一気にもってかれた。正義の役どころの牧師がばっさばさと成敗に至るシーンが黄門様みたいでこの辺はイーストウッドのわかりやすさがまた出たーと思ったりしたけどそれほど鼻白まない。美しく撮られることを放棄したアンジーの役者魂に脱帽。9歳の息子がいなくなったら私も正気ではいられない。サインをしたら、もう捜せなくなる。たとえ精神病院でリンチをうけようと、それは私も絶対闘うだろう。絶対だ。[良:2票]