“アメリカに向かうアイルランド移民の大河的な物語”というよ .. >(続きを読む)
“アメリカに向かうアイルランド移民の大河的な物語”というより中途半端な中河ドラマという感じ。
新大陸に上陸後の主人公の悪戦苦闘は、自由・自己責任というアメリカの価値観を体現(といってもあくまで白人側の視点で)。拳闘とランド・ラッシュのシーンは迫力満点だが、土地取り競争への問題意識を持たない描き方は物足りない。現実にあったことを直視することは大事だが、その背景にも触れた方が良かった。「シマロン」(1960年作)からアメリカン・ニューシネマを経て世情は変わっているのだから。