<ネタバレ> 幕末から日中戦争に至るまで、愛国的な家族が戦争と向き合う姿 .. >(続きを読む)
<ネタバレ> 幕末から日中戦争に至るまで、愛国的な家族が戦争と向き合う姿を描いた作品。
穏やかな役柄の似合う笠智衆と上原謙が強硬な軍国主義を語る場面など、国策映画として後援した陸軍省の要請に応じたと思われるシーンが随所にみられる。だが、戦意高揚を意識しながらも庶民の悲哀を織り込み、戦争に対する心情(あえて反戦とは言わないが)を巧みに忍ばせている。
ラストのシークエンスは、出征する兵士と田中絹代の演技を対比した長回しの撮影が光る。