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<ネタバレ>2012年の東京国際映画祭で見ました。娯楽要素が一切排除され、リアリティが際立つ映画です。海賊と主人公シェフのやり取り、交渉に緊迫感があり、苦虫を噛み続けているような感覚がありました。衝撃のラストと後味の悪さ、カネのことばかり気にして人命を軽んじる船社のずさんな態度など、とにかくいやーなことばかりが思い浮かびます。それを緩和してくれるのが、冒頭に出てくる日本語が怪しい日本人サラリーマン。なんで日本語が怪しい日本人キャラクターはこんなにも萌えるんでしょうか。緊迫感の中の萌え。残酷シーンに優雅な曲を流すのと同じような効果があると私は思いますね。