<ネタバレ>顔の映画だなあ。リリアン・ギッシュの怯えた表情、作り笑顔、中 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>顔の映画だなあ。リリアン・ギッシュの怯えた表情、作り笑顔、中国人青年と出会って以降の安らかな表情、どれも芸術的で美しい。物語はまさに悲劇の典型的な例で、不幸に値しない人物が不幸のどん底に落ちるのを描いているだけ。特徴的なのはルーシーがどれほど不幸な少女なのか、中国人青年がどれだけ堕落してしまったのかをこれでもかというほどに描いているにもかかわらず、二人が共に過ごすのはほんの僅かな時間だけだということ。不幸な二人がわずかに共有した時間が中国人青年に銃を取らせた、このリアリティが素晴らしい。殺人に至るまでの動機に疑問点がない!それほど二人は互いの存在を受け入れたのだということの説明のために50分以上もかけて、ダラダラしない構成もまた良い。素晴らしい悲劇です。