<ネタバレ>リュック・ベッソンの「レオン」の元ネタ程度に考えていたが・・ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>リュック・ベッソンの「レオン」の元ネタ程度に考えていたが・・・やはり傑作だった。
「ラブ・ストリームス」「オープニング・ナイト」「ビッグ・トラブル」など色々なアイデアで魅せてくれた男だが・・・ジョン・カサヴェテスはまた良い映画を撮ってくれた。
ファースト・シーンから引き込まれる。
買い物から帰る女性、彼女は何かワケありのようだ。家に帰り冷静でいられなくなる様子。迫る死の時間、託される思い・・・グロリアは友のためか、それとも自分の母性本能で動いたのか。
「母性?冗談じゃないわ」
グロリアという女もどうやらワケありらしい。
“預かり物”はワガママで状況を飲み込めていない。
「そうよ、友達の義理でやっているだけなのよ。こんな義理も知らない・・・」
“預かり物”は時折寂しそうな顔をする。
グロリアも正念場だ、腹を括って“殺りやがった”。
それがグロリアという女性の強さ。
グロリアは“預かり物”を守ろうと街を駆け抜ける。
「お姉ちゃんじゃ歳だわね。じゃあママは?ダメ?じゃあ“おばあちゃん”になってあげる」
ババア結婚してく(ry
僅かな時間だが、確かに二人は家族になった・・・。
グロリアの命懸けの行為が「僕が付いているよ」なんて言うようような子に成長させたのかも知れない。
最初生意気だった子供が、ちょっぴり成長するような様子は良いものだ。
訪れる別れの時・・・二人は約束の“墓場”で再会する。
クライマックスのスローモーション演出!これが正しい使い方です。
久しぶりに感動した映画だった。[良:1票]