<ネタバレ>クリストファー・ノーランによる傑作の一つ。
夢の中で「 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>クリストファー・ノーランによる傑作の一つ。
夢の中で「これは夢だ」と意識をハッキリ保つ明晰夢。
その世界を詳細な設計までして自由自在に操ろうとする正に夢見たいな映画だ。
脳味噌だけ生きてさえいれば、その世界で永遠に生き続ける事さえできる。
だが、現実は常に動き続けけして止まる事はない。
人の夢の中に侵入して記憶を盗むという企業スパイたち。
作られた夢の世界と二重、三重の階層空間。深く潜りすぎれば心が死んでしまう。
階層事に感じる体感時間の違い。
現実と夢の狭間で行き交う人々、夢から夢へジャンプしていく無限の世界観。
コブは自分の罪と失った者の事をズルズル引き連りながら戦い続ける。
妻のための“インセプション(植え付け)”が仇となる罪の意識、夢と現実の区別が付かなくなる恐怖。
夢の中の過去を断ち切らなければ次に進めない。
自分の都合で仲間を危険に巻き込む危ない奴だ。
世界の運命よりも過去との決別。
そんなグラグラなコブを献身的に支える古女房のアーサーがカッコ良い。
イームスのオッサンも隠れ武闘派で頼りになるぜ。孤軍奮闘して仲間を守り作戦を遂行する頼もしさ!
CGを協力抑えてこれだけの世界観を構築してしまうノーランは凄い。
雪山のスキーと銃撃戦の迫力、夢の中は何でもありだ。
コブは現実に戻れたのか、それとも・・・駒はあの後止まったのか、回り続けたのか。それは解らない。[良:1票]