<ネタバレ>暴力とsexと死で溢れかえるアメリカンニューシネマの中でも、 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>暴力とsexと死で溢れかえるアメリカンニューシネマの中でも、この「スケアクロウ」は一味違う。
確かに殴るわベッドインするわ死にかけるわの映画だが、暴力的というわけでもなく、雑な感じがあまりしない。
むしろさっぱりとした空気が流れている。
純粋なロードムービーなんだよね。
罪を犯して服役していたマックスは、心に傷を持つ複雑な男だ。
愛に飢えてる。
一方、ライオンはやや多重人格?なのか、何処かとぼけた人間。
そんなライオンも暗い影を持つが、常に前向きに生きている。
ライオンはマックスのような人間にとっての「かかし」だ。
「かかし」は動かない。
一種の「道化」でもあるし、カラスにつつかれながら畑を見守るのが役目でもある。
ライオンは道化師のようにマックスに語りかけ、彼を心の闇から救って守ってやりたいと何かとつっかかる。
そんな彼をマックスは煙たがるが、数々の笑いや困難を乗り越え、二人は硬い絆で結ばれていく。
そして今度はライオンが心の闇に苛まれていく。
マックスは義理堅い奴で、今度は自分が助けてやるんだとライオンを励まし続ける。
ただ、そんな二人に唐突に悲劇が舞い込む。
それでもマックスはけしてあきらめない。
ライオンがそれを教えてくれたから。