<ネタバレ>少女アンナは、少女マーニーと友情を深めていく。
だが、幻想 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>少女アンナは、少女マーニーと友情を深めていく。
だが、幻想の少女である。どうやって会っていたのか。
それは「脳内でだけ」である。
3時間会ってた時間は、実は30秒かもしれない。
その姿、他者から見たらどうなのか。
うつろな目で、立ったままなのか。
独りで笑ったり泣いたりなのか。ブツブツ独り言なのか。
いるよね、そんな人がたまに。
疑問がある。
アンナが両親の名前を知らないことだ。
祖母がマーニーなんて名前なら、なおさら疑問だ。
「実は祖母と孫」の設定、原作には無いらしい。
原作者が知ったら、椅子から転げ落ちそうだ。
改変し過ぎ。
と思ったが、ウィキペディアを読んだら、原作にあるようだ。
改変じゃないんだね、たぶん。
米林監督の映像を監督するチカラに、最初は感心した。
しかし、映画のカタルシスがない。地味なシーンばかりだ。
もし、ジブリの名前がなかったら客は来なかったと思う。
ジブリの映像スタッフがいなければ、観る価値がない。
主人公は内気だ。育ての親に素直になれない。
「知ってる、お金もらってること。なぜ隠してるの?」
そう言えないのは、疑問に思った。
だが、それがリアルなのかも。分からない。
こんな陰気な性格の少女が主人公? ジブリらしくない。
それが嬉しかった。
「やるじゃん、ジブリ」と思った。
だが、失速したと思う。感情の爆発がなかったから。
個人的には、後半に出てきた彩夏ちゃんが楽しかった。
私には、それだけで価値がある映画だ。
論理的にかなり破綻してる映画だが、実は面白かった。
ワインは本当に呑んだのか。そんなわけない。
変な映画だった。