<ネタバレ>特別な映画。
幼い子供と親が観る映画じゃないし、若い男女が .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>特別な映画。
幼い子供と親が観る映画じゃないし、若い男女が観る映画でもない。
いま再上映したら、意外に、気持ち悪いアニメオタクたちが、楽しそうに、おしゃべりしながら並んでいるかも。「トラヴィス、わかるー」とか言って。
●「これは俺だ。映画の中に俺がいる!」。
そう思った人には評価が高い映画。
そうじゃないなら、わかんない映画。
で、俺にとってわかる映画。
●初めてのデートでポルノに誘うなんて。
でも俺には、トラヴィスの行動がわかる。
同時に、ベッツィの反応も当然と思う。
そしてラストでベッツィが近寄ってくるが、トラヴィスはもう彼女に興味がない。不協和音、狂気の一瞬。ハッピーエンドじゃない。終わりの始まり。トラヴィスはまたやる。DVDコメンタリで監督がそう言ってるし、俺もそう思う。
●町山智浩の『映画の見方がわかる本』(洋泉社)。その第7章は何度読んでも熱くなる。トラヴィスが「元海兵でベトナム帰還兵」というのは、銃を扱うための設定でしかない(P189)とあり、その通りだと思う。
★特別な映画。10点![良:1票]