<ネタバレ>原作のフランス映画『エール!』は視聴済み。
オリジナルの欠 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>原作のフランス映画『エール!』は視聴済み。
オリジナルの欠点である枝葉のエピソードの散漫さは、本作では幾分解消されている。
ヤングケアラーの娘がいなければ生業の漁業も成り立たず、搾取と監視に耐えかね漁業組合として独立する流れは自然で、
夢と家族の狭間で追い詰められる描写に説得力があった。
本作にもある無音の演出は、外界からシャットアウトされた映画館だからこそ意味がある。
ここまで上手く事が運ぶわけではないのだが、コロナ禍に戦争と、
心身とも摩耗していく現実にシンプルで明るい映画が求められているのだろう。