<ネタバレ>知的好奇心が満たされ、ひたすら面白い。
登場人物わずか7人 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>知的好奇心が満たされ、ひたすら面白い。
登場人物わずか7人、1.5個の立方体のセットだけで、スケールの大きいSFが出来るとは。
回想や外界の描写もなく、謎を残したまま終わるストイックな映画だが、
一から十まで説明して幻滅するよりはスマートな割り切り方だと言える。
町工場のネジがスペースシャトルに使われるように、末端の集合体が複雑な現代社会を形成している。
見えない巨悪に陰謀論を掲げようが、真実を知るすべのない不条理。
しかし、サヴァン症候群の精神障害者によって出口を見つけられたように、
必要とされていない人間などこの世にいない、という微かな可能性も提示されている。