<ネタバレ>冒頭で、男の子が丸刈りにされるシーン。その瞳の力にまず心を鷲 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>冒頭で、男の子が丸刈りにされるシーン。その瞳の力にまず心を鷲掴みされた。
そして話は現代に戻り、母から双子への奇妙な遺言。
約束を果たすまでは、自分に墓碑銘はいらないと。
娘は憎しみと共に父親を探しあて、息子は憐憫と共に兄を見つけ出す。
自分たちの出生の秘密を知れば、確かに憎むべき対象などいなくなる。
母は双子達を通して、手放した息子との約束を果たす。必ず迎えに行くと。
母自身が迎えに行くことはできない。それはお互いにとって不幸過ぎる。
内戦に人生を翻弄された母も、父も、息子も、誰もが被害者だということを強烈に突きつける。
こんな力のある映画はなかなかない。