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<ネタバレ>元々、猟奇的な映画や残酷なシーンが多い映画が苦手で、余り観ることが有りません。
この作品を鑑賞する気持ちになったのは、評価が非常に高い事と、私の好きな俳優モーガン・フリーマンが出演していたからです。
製作から、既に四半世紀近く経っての初鑑賞となりました。
何と言っても、フリーマンとブラピ
退職間近のベテラン刑事と新米刑事
この配役の組み合わせが絶妙ですね。(流石に2人とも若い)
終始、観る者に不安感・緊張感を感じさせる展開は素晴らしいと思います。
ただ、内容は残酷極まりない「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件
一つ一つがおぞましい殺され方で目を背けたくなります。
既に5人が殺された後に、犯人が自首し、残りの2つ「嫉妬」と「憤怒」はどうなるのだろう‥‥‥まさか
‥‥と思いきや、その「まさか」でした。
「嫉妬」は新米刑事のミルズ
「憤怒」は彼の妻そしてお腹の子
やりきれない・絶望的な気持ち・虚脱感を感じたまま映画は終わります。
人間の心の中の宗教心と残虐性
相反する二つに心に対するジレンマが、犯人を駆り立てたのでしょうか。
ラストで犯人を、あっさり銃弾で殺しては、これまでの被害者が浮かばれません。
妊娠中だった彼の妻とお腹の子への復讐も、これだけではね‥‥
復讐モノ映画が好きな私としては、そう感じました。
恐らく、この作品をご覧になった方の多くは、同じ思いでは?
しかし、なるほど映画の完成度は非常に高いと思いました。
同時に、大きなやりきれなさを残した作品でした。