<ネタバレ>偽りに満ちた世界で、
真白だけは自分を信じ貫いた。
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<ネタバレ>偽りに満ちた世界で、
真白だけは自分を信じ貫いた。
家出したきり母に連絡しなかったのは、
末期ガンだと知られ
悲しませたくなかったのではないか。
自分に出来る事はAV出演で金を稼ぎ
母に残す事だけと考えたのだろう。
母は外聞を気にするあまり
生前の真白と向き合ってやれなかった事を
自らも裸になる事で悔いた。
この時、立ち会った安室もまた
母娘の深い愛情を目の当たりにし
心を揺さぶられた。
七海は真白の心中相手に選ばれてしまったが
真実の愛を育んだ結果、
巻き添えにはされなかった。
他人を信じようともせず
見栄だけで生きてきた七海は、
真白に本当の愛を教わったのではないか。
七海は、鉢の中のベタと同じように、
或いはリップヴァンウィンクルのように、
独りぼっちになってしまったが、
屈託なく大きな声で安室と会話し別れたのが
印象的だった。
相変わらず人それぞれの事情や腹の内までは
分からない世界ではあるが、
真白との出会いで、
信じる強さが身に付いたように思った。
(当初、ランバラルと安室は同一人物とも思ったが、
ランバラルは真白で、アムロの超えられない壁
の暗示なのかも知れない)