社会派ドラマとしてはなかなかの出来だと思う。前半でダスティン .. >(続きを読む)
社会派ドラマとしてはなかなかの出来だと思う。前半でダスティン・ホフマンがアシスタントの女の子に、カメラに映るな、始終撮る側に身を置け、みたいな忠告をしていたのに、最後は立場が完全に逆転してしまっていて、無数の撮影機器に四方を囲まれるホフマンをとらえた俯瞰のショットに、人の生命をも商売にしてしまうマス・メディアへの痛烈な批判がこめられていて面白い。ストーリーに起伏がないように思えてしまうのは、きっとマスコミ内部の駆け引きを淡々と描いていたせいで、ホフマンとトラボルタ、または人質となった館長や子供たちとの人間関係がわきに追いやられてしまったからではないだろうか。