1.坂口安吾の小説「明治開花安吾捕物帳」を戦後の日本に舞台を移して描いた作品。なのだが、何故かネットや人工知能やハイテクが登場するという近未来的な世界観となっている。これは原作でも明治と戦後をリンクさせていた事へのオマージュとなっている。
1番好きなアニメは何かと聞かれたら間違いなくこの作品をあげる。アニメの円盤なんざ高くて買う奴はアホだと思っていたが、このアニメだけは思わず全巻買ってしまうほどハマった。
基本的にミステリーであり、敗戦探偵と呼ばれている主人公の新十郎と因果のコンビが活躍する物語なのだが、この因果というキャラクターがとにかく魅力的で好き。一度だけ相手に本当の事を話させるというミステリーとしては反則的な能力を使えるのだが、普段は子供みたいに悪戯したり、新十郎との絡みが最高である。
前述の「明治開花安吾捕物帳」の他に同作者の「白痴」や「アンゴウ」を原作とするエピソードもあった。後半登場する人工知能の風守も面白いキャラクターであった。
また、劇場アニメ化もされており(「UNGO エピソード0因果論」)、第1話の前日譚を描いている。そちらはみんなのシネマレビューの方に登録済みなので、見た方はそちらにレビューしよう。