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なにわ君さんのレビューページ
プロフィール
コメント数 45
性別 男性
自己紹介 ●採点基準
10→おもろい(なんらかの感情が揺さぶられた場合も)
7→ややおもろい(おもろくない事はないんやけど、もうちょい)
5→普通(可もなく不可もなく)
3→今一歩(微妙に退屈)
0→退屈(途中眠たくなったりして最後まで観るのがしんどい)
評価は観たときの体調、年齢、精神状態、その他モロモロに影響されまくってます。独自の映画論なんてなくいきあたりばったりのてきとーさで映画を観ます。すんません。なお社会人ですが精神年齢はかなり子供です。好きなジャンルはホラー、サスペンス、SF

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21.  THE BRIDGE/ブリッジ 《ネタバレ》 
スウェーデンとデンマークの合作の刑事ドラマ。アメリカでリメイクもされているが、日本語吹替で観ていると、アメリカのドラマを観ている感覚と変わらないし、設定的にもアメリカ版では舞台の設定を変えなくてはならず、それでちょっと無理が出てるし、アメリカ版はシーズン2で終わりだけど、この北欧版はシーズン3まであるので、ちゃんと長く楽しみたいならこちらをおススメするかな。このドラマは、刑事ドラマでよくある1話完結型ではなく、1シーズンで1事件を解決するタイプであり、スウェーデンとデンマークの国境を結ぶ橋が舞台であるため、スウェーデンとデンマーク、それぞれの警察が協力する形で事件を追う事になる。このシーズン1では、橋の上に女性の死体が置かれるところから始まり、やがて社会全体を覆う闇を浮き彫りにした連続殺人事件へと発展していく。犯人は殺人をネットで中継するが、なかなか尻尾をつかませない。そんな事件をスウェーデンの女刑事サーガとデンマークの刑事マーティンが協力して捜査する、そんなドラマ。で、結論はかなり面白かったです。正直、最初はダラダラしたドラマだなーとちょっと退屈でした。事件捜査だけでなく、サーガとマーティンの日常描写、どっかで事件に巻き込まれることになる一般人の日常描写などが、淡々と描かれ、しかもお国柄か、ちょっと寒々とした雰囲気が常にあり、なんか寝不足なら寝てしまいそーな感じでした。しかし、これが徐々に癖になり、サーガとマーティンのキャラが理解できた中盤あたりから、面白くてやめられなくなり、そっからはかっぱえびせん状態でハマっちゃいました。事件も謎が謎を呼び、警察をあざ笑うかのよーに次々と起こり、なんかゾクゾクしてくるし、特に面白いのはサーガのキャラです。彼女は刑事としてかなり優秀です。ところが性格がとても個性的。なんてゆーか、一見、ロボットのような感じです。感情をあまり見せず、正直になんでも話し、その場の空気はまったく気にしない感じです。誘拐された親族に平気でほとんど助からないと言ったり、急にエッチがしたくなりバーに出かけ、口説いてきた男に即答でセックスしましょうと言ったり、マーティンにその人を紹介する時も、こちら私とセックスする人と言ったり。彼女の言動に、たまに笑ってしまう事もシバシバ。でも、そんな彼女に最初は面喰ったマーティンが徐々に彼女を認め、普段は相手に深入りしない彼女もマーティンを相棒として認めていく感じが、事件捜査とあいまって、かなりグッときちゃうんです。それに刑事として優秀な所とロボットみたいな言動のサーガがものすごく魅力的なキャラに見えてきて、感情移入しまくりです。特にサーガが本当は傷つくこともあり暗い過去があることを知っちゃうと、なんかせつなくて。ちなみにシーズン2は、また違う事件をマーティンとサーガで捜査するんですが、ある意味このシーズン1とつながってる部分が多くシーズン1を観たなら観ておくべしです。とにかく1シーズンをかけて1つの事件を追うってゆうスタイルが好きなら、観て損はないかも。
[DVD(吹替)] 10点(2017-09-18 22:31:53)
22.  ザ・ディフェンダーズ 《ネタバレ》 
ネットフリックスのアベンジャー型のマーベルヒーローもので、一応マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)との世界観は共有しているけど、映画アベンジャーズとかのつながりはほとんどないドラマ。4人のヒーロー(デアデビル、ジェシカジョーンズ、ルークケイジ、アイアンフィスト)が巨大な悪の組織と戦うって物語。いきなり結論を書くけど、面白かったっす。まず、1話目を観てものの5分でワクワク感が止まんない。これが3話目まで続き、3話目と4話目で、とうとう、それまでにたまったワクワク感と共に脳内ドーパミンが一気に噴き出すほどのテンション上昇。お、おもしれーーー。そこがピークとなり、後は、最終話までその快感で突き進み、最後はちょっぴり涙。ただし、この面白さには理由があります。僕はそれまでに4人のヒーローそれぞれの単体ドラマを時系列順に観ており、それにより生まれた効果なんです。正直、このドラマだけで、ストーリーだけを追うと、そんなに面白いわけじゃない。敵の組織ヤミノテもなんかよーわからん。直接悪いことをしてる描写があんまないので、ワル感があんまない。ヒーローたちのゴタゴタもウンザリするし、結局、みんなでボカスカやるだけかいって感じ。でも、そんなマイナス面なんて軽く吹き飛ばすほど、各シリーズを観ておいた効果が面白さを生み出しちゃってる。いきなり4人を集合させない所もいい。序盤はほんま徐々に進む。普通ならテンポが悪いいつもの感じなんだけど、今回に関しては、それが逆にいい。まず、各ドラマのサブキャラ達が色々出会ったりする。☓☓のドラマに出てた〇〇が、△△のドラマの□□と出会っちゃたでー、このクロスオーバー感、ちょっとずつつ各ドラマが統合される感がたまんない。とにかくワクワクする。そして、各ヒーロー達の出会いもニアミスしたり、そこで出会わんのかーい!とゆうじれったさにさらにワクワクさせられる。そして3話、最高のタイミングで最高にかっちょいい感じで。4人が出会う。うひょーーー!って感じ。正直、5話目以降はそんなにテンションはあがんないモタモタ感なんだけど、出会った時の快感に引きずられ、最後まで一挙に観れた。最終話はさすがに盛り返し、各ヒーローの活躍とサブキャラ達の言動になんかジーンとできた。とにかく、各ドラマに出てきたサブキャラ達がものすごくいいスパイスになっている。各ヒーローのそれぞれの設定をひきずったままのクロストークもいい。デアデビルの苦悩型ヒーロー感、ジェシカのやるきなさげ感、ルークの頼もしさ感、アイアンフィストの子供感、各ドラマを観てきたからこそ、各キャラの造形も理解できる。シーズン2はどーなっちゃうのか、それよりも各ヒーロー達の次のシーズンがどーなっちゃうのかそっちの方が気になります。さらにはパニッシャーも単体ドラマになるみたいだし、ますます混沌としちゃうなー。
[テレビ(吹替)] 10点(2017-09-16 12:34:49)
23.  アイアン・フィスト 《ネタバレ》 
人によると思いますが、僕は4つのヒーロードラマの中では一番観やすかったです。ダルいのも2話目までで、3話目からは結構、かっぱえびせん的に観れました。このドラマの雰囲気も、他の3つのヒーローものとは違っていて、簡単に言うならアメリカが舞台のカンフー映画風。それに巨大企業ののっとり陰謀のゴタゴタがくっついた感じです。ただヒーローものとして期待して観たらイマイチかもしれません。普通の一般人を助けるシーンはほとんどなく、悪役が悪事を働いてるシーンもそんなになく、主役のアイアンフィストと宿敵のヤミノテとゆう集団がゴチャゴチャやるのがメインだからです。主役のアイアンフィストことダニー・ランドのキャラは一見、厳しい修行を経て達観してるよーな感じだけど、実のところ精神年齢が低く、熱くなると無茶をしたり、すぐだまされたりしてしてしまい、なんかヒーローっぽくないです。このキャラについていけない人もいるかもしれませんが、僕は逆にそこらへんがとても身近に感じて感情移入がしやすかったです。それに、なんかハラハラしてしまうんですよねー。せっかくええ感じになってるのに、なんか、変なことやらかすんじゃないかと思って。ヒロインのコリーンの存在もドラマを興味深く観れた一要素です。最初はツンツンしてるんだけど、ダニーに巻き込まれて、ドンドン頼もしいキャラになっていく武術娘。僕はツンツン娘が徐々にデレデレになってしまう展開が好みなのかもしれません。コリーン自体もなんか魅力的で観てて飽きないんですよねー。背中に刀なんかせおっちゃてて、わりと強いし。並行して描かれるミーチャム家の兄妹の転落物語も面白かったです。最初はバリバリできる経営者の2人がダニーが現れてからドンドン、追いつめられちゃって、わーどーなっちゃうのー!って感じで退屈せずに観れました。展開がサクサク起こるのでテンポもいいように感じました。カンフー映画風に感じたのは、敵との戦いです。なんか敵なのに中ボス的な何人かの刺客とまるでゲームのステージクリアみたいな戦い方をするんです。まるでブルースリーの五重の塔の戦いみたいです。後半には酔拳の使い手の中ボスキャラとも戦ったり、恋人のコリーンがヤミノテの幹部と戦うときも、彼女の戦いだとゆーことで、アイアンフィストは手を出さなかったり、そーゆうとこも武術映画っぽいです。クロスオーバー的な部分では、デアデビルのS2で語られたヤミノテの秘術、死からの蘇りが詳しく描かれていて面白かったです。ナイフを刺され死んで沼に捨てられた男が沼から生き返るシーンは不気味で、しかも死から蘇るたびに凶悪になるみたい。やばそーな設定だ。そしてやっぱ出たよクレアさん。ちゃんとルークケイジでの伏線から、コリーンの武術道場に通ってる設定になっており、今回も重要なキャラになってました。ホガースやマダムガオも登場して、いよいよ4つのヒーローものが合体するのかー!と、期待感が高まります。
[テレビ(吹替)] 7点(2017-09-11 21:43:18)
24.  デアデビル 《ネタバレ》 
悪魔と名がつくわりには悪人ですら殺さないポリシーをもつヒーロー、デアデビルのシーズン2は全体的に派手で、展開要素もてんこ盛りで、僕的には面白く、最初からハマって次から次にかっぱえびせん状態で観れました。エレクトラやパニッシャー、などの脇キャラも個性的で、それぞれがそれぞれの立場で、それぞれの戦いを繰り広げる、こーゆうの好きです。敵もビルを集団でよじのぼる忍者集団などわかりやすく派手。盲目の老人スティックの再登場なんてかっちょよすぎてテンションあげあげ。各キャラが入り交じり、みんなそれぞれ悩んで乱戦状態。特にデアデビルは殺さないポリシーにより、周りを人を殺すキャラ達に囲まれて、ドンドン自らが追いつめられていきます。人を殺さないってのが逆にしんどいなんて、大変だなー。格闘アクションシーンも相変わらず、キレキレでしびれます。ストーリー的にはヤミノテが何をしたいのかよくわからんかったり、ブラックスカイって結局なんやねんとモヤモヤする部分はあったり、各キャラの言ってることに、たまに、はあ?ってなることはあるものの、まー、こんだけてんこ盛りにやってくれたら、退屈はしませんでした。クロスオーバーとしては、ジェシカジョーンズのレズ弁護士が何気に登場したり、やっぱ、どの作品も見逃さないで観ておいて良かったかなー。しかし、ヒロインと思っていたカレン、美人だとは思うけど、なんか偽善的で嫌なキャラなんですよねー。どーなっちゃうのかなー。
[テレビ(吹替)] 10点(2017-09-10 15:15:20)
25.  ルーク・ケイジ 《ネタバレ》 
デアデビルやジェシカジョーンズとはまた全く違う雰囲気で描かれるヒーローもの。こちらの作品のテイスト簡単に言うなら、70年代風黒人ギャング映画風。主人公をはじめ登場するキャラはだいたい黒人、ドラマのあちこちに黒人文化の香りを漂わせ、特にブラックミュージックの多用が多く、黒人アーティストが歌うシーンも多い。映像の構図とかもイチイチしゃれた感じになってるのも特徴的。そーいう意味では結構大人向きの作品かもしれません。ただ、僕は結構幼稚で、黒人文化にもそんなに興味があるわけじゃないので、4つの作品の中では一番、観るのがちょっとしんどかったです。ちょくちょく面白くなりそうな箇所も存在するんだけど、これは面白くなりそうって感じでテンションが上がるんだけど、そこからダラダラって感じがちょっと残念でした。例えばコットンマウスがバズーカーでビルを破壊するシーンとか、おおーって思うんだけど、その後、ルークの回想シーンが多めで、ちょっとダレたり、ルークを殺せる武器をもつダイヤモンドバックの登場で、中盤、盛り上がるんだけど、このダイヤモンドバックが何がしたいのかよくわからんようになっちゃって、またまたダラダラ。最終話の成金のストームトルーパー姿には逆に笑えたけど。主役のルークはジェシカジョーンズで重要な役割で登場してるので、ジェシカとのクロスオーバー感があり、そこは楽しめました。特にジェシカを観てないと、ルークの妻を殺したのは誰かとか、その辺の事情がわかりにくくなっちゃうので、やっぱ時系列順に観ておいた方がいいです。クレアは当然、この作品でも登場し、結構、重要なキャラになっています。てゆーか、クレアはドンドン有能になっていくなー。僕的にはクレアが一番のお気に入りキャラになってきたかも。まー、僕的にはイマイチな作品だったけど、それは僕があんま感受性がないからなので、人によっては、ヒーローもの×ギャング映画風なところが変わってて面白いと感じれるとは思います。ちなみに、ラストあたりでクレアが武術教室のビラを観るシーンが、次のアイアンフィストでの登場する伏線になってる所は興味深いです。クレア、医術の次は武術を学ぶのかー。やるなー。
[テレビ(吹替)] 5点(2017-09-10 13:09:13)
26.  ジェシカ・ジョーンズ 《ネタバレ》 
デアデビルがダークナイトっぽい作風なら、こちらはサイコサスペンス風な作品でした。ヒーローものなのに、サイコサスペンス、しかも主人公のジェシカが探偵なので、ハードボイルドタッチでもある。この特殊な雰囲気と主人公のジェシカが僕的にはとっても魅力的だったために、前半から結構のめり込み度は高かったです。ジェシカの能力はちょっと高い建物の上までジャンプで飛び上がれ、車をちょっと持ち上げたり錠前を素手で破壊できたりできる。人間離れしてるが、職業が探偵であるために、行動は聞き込みや捜査などわりと地味。ただ、そんな女性が、逃げ出したくなるほど恐ろしい男が存在する。それがサイコ野郎のキルグレイブ。前半はそのキルグレイブの恐ろしさやジェシカの恐怖感から結構ワクワクして観れました。ところが、キルグレイブの能力やジェシカ周りの設定が明らかになり、ジェシカが反撃しだす、ドラマ的にはさらに面白くなりそうな後半から、ドンドン面白さが失速。急にジェシカが尺をのばすためにがんばってるようにしか思えない感じに。ただ最終話近くは流石に楽しめたかな。デアデビルからゲストキャラのクレアが登場し、テンションもアップ。なんか他の作品からのクロスオーバーがあると、やっぱ単純にうれしい。ちなみに、このクレア、ゲストキャラなんてものではなく、実は4つのヒーロー作品全部に登場するほどのクロスオーバーキャラでして、彼女の存在が各ヒーロー作品の世界共有感を引き出しております。しかも時系列順に観ていると、ちゃんと彼女の行動が他のシリーズでの伏線を踏まえた形になっており、このために各ヒーローシリーズは時系列順番で観ておいたほうがいいのかもしれません。この後、彼女はデアデビルシーズン2に戻り、そこでの出来事により、ルークケイジに登場します。こーゆうキャラは他にもいて、この作品から登場するレズの弁護士ホガースも以降の作品にちょくちょく登場しますんで要チェック。ハードボイルド×サイコサスペンス×ヒーローものとゆう一風変わったテイスト、でも後半、ダラダラしちゃった、そんなドラマでした。
[テレビ(吹替)] 5点(2017-09-10 12:13:31)
27.  デアデビル 《ネタバレ》 
日本では、違うシリーズの仮面ライダーや戦隊ヒーローがコラボする映画などがバンバン上映され、東映ヒーローの世界観共有が行われている。で、アメリカではマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)として、マーベルヒーロー達の世界観共有が行われ、アベンジャーズなどのヒーローたちのコラボ作品が次々生まれている。この世界観は映画だけではなく、ドラマシリーズまで広がり、かなり複雑な構造になってきた。で、そんな中、ネットフリックスでもとうとう、マーベルヒーロー達のコラボしたドラマ作品が作られた。それがディフェンダーズ。これはMCUと同じ世界観である。簡単に言うと、アベンジャーズに入れなかったヒーローたちのドラマ版アベンジャーズである。で、僕はこの作品を観ようと思ったんだけど、この作品は4人のヒーローがメインらしく、しかもその4人のヒーローは単体でドラマ化されているらしい。で、ディフェンダーズを100%楽しみたければ、先に単体の4つのドラマシリーズを観てからがいいらしい。しかもその観る順番も時系列順に観るのがおススメらしい。どんな順番かというと、デアデビルシーズン1→ジェシカ・ジョーンズ→デアデビルシーズン2→ルーク・ケイジ→アイアン・フィスト。で、僕は順番に観てみた。まず、全シリーズに言えることなんだけど、ドラマとして細かい描写が多く、キャラが深く掘り下げられている。ただし、これは裏を返せば、ダラダラしているともいえる。どのシリーズも1本の映画を13話に区切ったような形をとっているために、これは尺稼ぎなんじゃないんかと思えるような感じもしないでもない。例えば、このデアデビルシーズン1も5話までは非常にタルかった。てゆーか眠くて、意識が何度も飛びそうになった。カレンとフォギーの飲み歩くシーンを長く流したり、フィスクが朝食を作るシーンを間をそんなに空けずに2回流したり(2回ともだいたい同じ感じ)、回想シーンが多いのもしんどかった。デアデビルがお馴染みの格好になるのは最終の13話目だし。まー、キャラ造形を深くするために必要なのかもしれんけど。展開に突っ込みたくなる箇所もたまにある。例えばフィスクの部下のウェスリーの死に様。あまりにも適当すぎて逆に笑えるけど。ただ、6話目からようやく、徐々にだけど面白くはなった。世界設定がだいたいつかめ、キャラに愛着もわきはじめ、新たなキャラも登場しだし、最終話あたりは結構、のめり込んで観れた。正直、テンション高めに楽しめた。そのためには前半の苦行も必要だったかなー。やっぱ。世界観や雰囲気はちょっと映画のダークナイトに似てるかも。あと、デアデビルのアクションシーンは流石にめちゃくちゃカッコよくて、そこだけは前半からテンション高めで観れた。ちなみにシーズン2は最初からかなり楽しめた。それもこのシーズン1を制覇してたからやけど。そんなこんなで、振り返ってみると全体的に、それなりに楽しめた感じかな。
[テレビ(吹替)] 7点(2017-09-10 01:54:48)
28.  HANNIBAL/ハンニバル 《ネタバレ》 
このドラマ、第一話目からドハマりで、すぐ次が観たくなり、気がつきゃシーズン2までいってしまってたくらい、自分にとって面白いドラマでした。このドラマは、あの「羊たちの沈黙」に登場する殺人鬼である精神科医ハンニバル・レクターを描いたドラマで、彼の正体がまだ当局に発覚していない頃のドラマです。主役は、やがてはハンニバルの正体を見抜くことになるFBIの講師ウィル・グレアム。彼には特殊能力があり、それは犯行現場を見るだけで、その犯人に共感し、犯人の思考や人物像を100%当てることができるもの。しかし彼はその能力を使うと、精神が犯人の思考に犯され、病んでいく。そこで彼を異常な事件捜査に利用することにしたFBI行動分析課長ジャック・クロフォードは、彼の精神がおかしくならないように、警察に協力的なハンニバル博士に彼のカウンセリングを任せた。しかしウィルを観て、面白いと思ったハンニバルはカウセリングを通じて、彼を新しいおもちゃのように実験材料にするってゆう内容です。ドラマの形式としては、毎回、ハンニバルとは無関係の異常な犯罪が起こり、その捜査と並行して、ハンニバルとウィルのカウセリングが進行するというパターンであります。ハンニバルはその間でも、密かに人を殺し食べていますが、誰もそれに気づきません。それどころか、ハンニバルに事件捜査に協力させたりもします。もちろんドラマが進んでいけば、自分たちが捜査している事件とは別に異常で知能の高い犯罪者の存在に気づきますが、なかなかハンニバルにはたどり着きません。さらに、このドラマには毎回、二つの演出がほどこされドラマを面白くさせています。一つは毎回起こる事件の犯行現場と犯人の異常性。これが今まで見たことないほどの強烈なもので、例えば、何体もの死体を組み合わせたトーテムポール、死体の背中の肉を羽にして天使のように見立てた犯行現場、馬の子宮に死体を詰め込むなど、どれも人間がやったとは思えないほど異常なものばかり。いや異常を通り越して死体を使ったアートと言っても過言ではないくらいの出来です。もう一つはハンニバルが作る料理シーン。ハンニバルは毎回、手料理を色んな登場人物にふるまいますが、その料理シーンが手が込んでいて、どこれもこれもおいしそうな料理ばかり。人肉かもしれないが、そんな描写はないのでそこは謎です。ハンニバルがまるで芸術を創造するようにテキパキと料理するシーンは、お腹がすいてくるほど食欲そそるシーンとなっています。アクションは少なめで、どちらかと言えば会話劇がメインですが、ハンニバルが仕掛ける心理的な罠とそれに対応するウィルとの会話は、まるで観てるこっちがその会話で形成される迷宮に迷い込ん気分になり、ウィルのたまに見る妄想がさらに迷宮感を深めます。登場人物も魅力的でこのドラマに完璧にフィットした感があります。僕は海外ドラマは吹き替えで観ますが、吹き替えもキャラにあっていて、ウィルの「・・・僕の見立てだ」ってセリフ場面を初めて見た時から、このドラマの虜になっていました。エピソードの中には、異常犯罪者とハンニバルとの直接対決とゆう毒対毒の興味をそそる展開など飽きさせない工夫が色々なされています。当然、シーズン1の終わりは、あちゃーって展開になり、やがてハンニバルが捕まることになる結末はわかっていても、シーズン2がどのような展開になるのか、ますます目が離せなくなります。そしてシーズン2では、それでもちゃんと進行していくあたり、このドラマのストーリーの巧妙さにドンドン引き込まれます。ちなみに「羊たちの沈黙」等のこれまでのハンニバルシリーズを観てなくても、まったく問題なく、むしろ全く別のサスペンスドラマとして観たほうがより楽しめるのではないでしょうか?ただし、異常犯罪がテーマの一つなのでグロいです。
[DVD(吹替)] 10点(2017-09-06 08:35:56)(良:1票)
29.  TRUE DETECTIVE/ロサンゼルス 《ネタバレ》 
人生の問題を抱えた主人公たちが1つの事件を執念で解決し、自分も癒されるとゆう全8話で1本の映画のようなドラマの第二弾。ただし、シーズン1との繋がりは全くなく、舞台もキャラもストーリーの構成すら違う。シーズン2では主人公キャラが、前の2人から一挙に増えて4人になってる。しかも4人のうち1人は刑事ですらない。ワルでのし上がってきた実業家だ。発端はある街の役人幹部の1人が両目をくりぬかれて惨殺される事件から始まる。このシーズンでも主人公たちはそれぞれに人生の闇を抱えていて、それに翻弄されながら、その役人幹部の殺人事件を捜査することになるとゆうお話。主人公のうちのワルの実業家は、その役人幹部に大金を渡してて、その立場から事件を追う事になる。前シーズンでは過去と現在が交差する構成だったが、今シーズンではそれはなく、通常通りの現在進行形。まー、前シーズンとはテイストが全く違うわけでありまして、そのために、前シーズンを絶賛する人は期待値が大きかった分、今シーズンはイマイチとゆう評価をする人は多い。ただ、僕は前シーズンとは全く違う意味で、今シーズンもめちゃくちゃ面白かったです。最後には前シーズン以上に泣けたし、終わり方も、なんかかっこよくて、シビれました。とはゆうものの、実のところ、4話までは普通にダラダラ観てまして、4話で一挙にドラマにのめり込まされた感じでした。4話でめちゃくちゃくヤバい事が起こってる感が一挙に跳ね上がり、もうそこからはドキドキでした。今回の事件は、猟奇事件とゆうより、街の裏に潜む巨大な陰謀が絡んだ形で、主人公が4人とゆうこともあり、ストーリーも結構複雑にいり込んでいます。特に僕はコリン・ファレル演じるヴェルコロ刑事への感情移入度が高かったです。嫁さんがレイプされて、その時期に息子ができて、息子の父は自分だと信じており、でもどっかにひょっとしたらレイプ犯の子供かもしれないとゆう気持ちがあり、そのために生活は荒れ、レイプ犯を自ら殺した時から暴力的な人生を歩んでおり、嫁には離婚され親権も取られそうで、それでも息子を誰よりも愛しているとゆうキャラです。また息子がちょっと太ってて、いじめられる子供で、もうその辺の設定が、僕の心をキュンキュンしめつけてくるんです。僕にも息子がいるから、なんか切なさがダイレクトに伝わってくるってゆーか、なんてゆーか、どう言っていいかわからない気持ちにさせてくれました。ワルの実業家の方も、ワルなんだけど妻を心から愛していて、こちらは子供が欲しいのにできないとゆうキャラで、僕はなかなか子供ができなかったので、そちらの気持ちもよくわかり、最後の演出には息をのむほど集中させられました。彼らへの結末の癒しには、感動を通り越して、かっちょいいとさえ感じ、よくできた脚本だなーと大満足であります。
[DVD(吹替)] 10点(2017-08-31 03:17:06)
30.  TRUE DETECTIVE/二人の刑事 《ネタバレ》 
ある猟奇的な殺人事件の捜査をする2人の刑事のドラマ。ちなみにシーズン2もあるけど、シーズン2はキャラも事件も全く別物でシーズン1とのつながりもない。普通、刑事もののドラマと言えば、1話で1事件って形が多いけど、このドラマは1シーズンで1事件って形で、各話はシームレスになっている。さらにこのドラマは普通とはちょっと違う構成になっている。2人の刑事が事件の捜査をするのと並行して、それを過去の出来事として、すでに刑事でなくなった2人の主人公が他の刑事たちに語る現在の取調べシーンがちょいちょいはさまってくる。つまり、過去と現在が交互に描かれる形になっている。さらに2人の刑事の私生活もしっかり描かれ、このイレギュラー的な展開に、普通の事件捜査ドラマに慣れた僕なんかは最初はちょっとついていけなかったりしたんだけど、それも2話を観終るころにはすっかりこのドラマの魅力ドハマりしてしまっていて、世間的な評価の高さにも納得であります。で、どの辺が面白かったのかとゆーと、まず、全話を通して漂っている、なんかおぞましい事が起こっているいるとゆう雰囲気。この雰囲気のおかげで、なんかゾワゾワ感が止まらず、次が観たくなる。次に事件の背景には、「黄衣の王」や、「カルコサ」などのワードが出てくる。これは知る人ぞ知るクトゥルフ神話に出てくる用語。そしてルイジアナ州とゆうアメリカ南部の舞台もクトゥルフっぽさをかもしだし、さらに事件の背景の設定には、実際に起こったカルト的な事件の要素もあり、それらを混ぜて脚本が練られているらしく、そこらへんの不気味さがドラマ全体を覆っている。そして、このドラマ、そーいった事件の解決が全てではない所も面白いところで、あくまで焦点は2人の刑事の人生であり、この2人はそれぞれに心に問題を抱えており、それに翻弄されるドラマでもある。だから、僕は最後はちょっぴり泣いてしまった。不気味な無差別連続殺人事件、それを追いかける2人の刑事の人生、それは何十年にも及び、現在と過去が交差して、全8話が1本の映画のように語られる、そんなドラマ。
[DVD(吹替)] 10点(2017-08-27 15:22:10)
31.  ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 《ネタバレ》 
原作は内藤了の小説「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」 シリーズで、僕は原作のシリーズを読んでおります。原作とドラマでは各事件そのものの大まかな展開は同じなんですが、決定的な違いがあります。それはキャラ。特に主人公、藤堂比奈子は小説とドラマでは全然違います。小説では藤堂比奈子は普通の女の子でして、記憶力がいいのはドラマと同じなんですけど、ドラマみたいに感情がないとかはありません。前向きで、笑いもするし泣きもするし恋もする、全く持って猟奇的とは縁遠いキャラです。アニメ「サイコパス」の常守朱みたいな感じかな。だもんで、事件の描写は陰惨でおぞましいのに、警察の藤堂比奈子周辺になると、なんだかラノベみたいなノリになちゃってて、そのギャップの差がある意味、不思議な魅力をかもしだしているんですが、これをそのままドラマにしちゃうと、果たして面白いのかどーかは疑問です。だから、ドラマのキャラの改変や、それに連続性をもたらすために、一部の事件を改変したことは、僕的にはがんばったなーって感じで好感がもてました。一応、次も観たくなるように工夫もされていたし。ただし、完璧に成功かと言われれば、うーん、って感じもあります。特に最終話の2話は、小説の「ZERO」と「ONE」を大きく変更したもので、お前誰やねん的に急に登場した犯人の永久より、僕は小説の永久の方が断然、サスペンス的には面白いと思っています。都夜も佐々木希ががんばっていましたが、小説の全く異常に見えない都夜のほうが何倍も恐ろしく思えました。でも小説の藤堂比奈子の捜査班はたまに、なんか漫画っぽくて軽いなーって感じに思える時もあって、そー思うと、ドラマの不敵で不気味な藤堂比奈子とか、影があって暴力的な東海林とかの方が、なんか緊張感があっていいかなーと、ドラマと小説、どちらも一長一短って感じですかね。やっぱ。ちなみに、小説の藤堂比奈子シリーズはまだ続いていて、最近では人魚の水死体が発見されるとゆうトンデモ展開になってきてます。解剖した死神女史が本物なのか?それとも合成?と頭を悩ますくらいの異常事態です。さらになにやら怪しげな組織の影がチラホラ。一応、人魚事件の方は解決しますが、次の予告では今度は魔法陣に置かれた三つの死体と抜き出された心臓とゆう、これまたおぞましい事件っぽくて、どーやら死神女史に因縁のある事件とつながってるみたいで、早く続きが読みたいって感じです。
[テレビ(日本ドラマ)] 7点(2017-07-27 00:41:54)
32.  サイレーン 刑事×彼女×完全悪女 《ネタバレ》 
主人公の男女の刑事が同じ部署、しかも付き合ってる、この設定にとてつもなくかるーい感じのユルユル刑事ドラマだと思い観始めたら、あーた、見事にハマりました。面白い。確かに、ドラマの最初の方はユルーイ感じの刑事ものなんすけど、そーはならない要素が1つありまして、それがもう1人の主人公、菜々緒演じる橘カラの存在です。タイトルにある通り、カラは完全悪女です。キャバ嬢ですが、サイコパスです。連続異常殺人鬼です。モンスターです。別の快楽殺人鬼にロープで首を絞められても、足で相手を殺すし、通り魔の刃物もなんなくかわします。そんなカラが木村文乃演じる猪熊夕貴と出会ったことで物語が動いていきます。カラは猪熊に事件を利用して、あの手この手でなぜか接近してきます。そんなドラマです。だから刑事ものにありがちな、1話1事件解決とかではなく、いや最初の方はちょこっとあるんだけど、徐々に各話がシームレスになっていきます。原作が漫画なので、リアルかと言われれば、うーんってなっちゃいますが、サスペンスとして僕は結構ドキドキして観ました。特に最終話近くは、もうドッキンドッキンでした。カラの秘密、なぜ猪熊に近づくのか、そして最後はどーなっちゃうのか、見ごたえ十分でした。1つありえないかなり重要な問題点もあるんだけど、そこはもう勢いで気にならないってゆーか、どーでもよくなっちゃいました。オープニングの歌の入り方もかっちょよくて好きです。
[DVD(日本ドラマ)] 10点(2017-07-14 00:01:00)
33.  BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 《ネタバレ》 
「人は死んだら、どこに行くんだろう」そんなセリフで始まるこのドラマ、小栗旬のドラマ「クライシス」と同じ小栗旬と脚本家金城一紀のコンビでおおくりする刑事ドラマであり、僕はめちゃくちゃハマりました。事件を捜査中に頭に弾丸を受けてしまった石川刑事は、一命をとりとめたが、代わりに死者と話せる能力を手に入れた。この設定、ドラマではどんな風に表現しているかとゆーと、死んだ者の役者がそのまま普通にそこに立って演技し、その役者の言動は他の人には見えてないテイで、主役の小栗旬だけが見えて会話できるって方式です。一歩間違えれば、コントにもなりかねないこの世界観を、このドラマではちゃんとドラマとして成立させてる所がうまいとゆーか凄いとゆーか。それは役者陣のしっかりとした演技と、物語の持って行き方のうまさ、うまい演出などの要素が絡み合っていいバランスを保っているからだと思います。後、普通、こーゆう特殊すぎる能力を持った主人公だと、他の仲間の脇役はモブ化しがちだけど、このドラマでは、その仲間も一癖ありのキャラを持ってきてるあたりも面白いです。どっか普通と違う思考をもつ検視官の比嘉を始め、善か悪かわからない謎だらけの雰囲気をもつが、石川刑事の要望にはちゃんと答える情報屋の赤井、そして赤井に紹介されて、以後の捜査で毎回頼りになるハッカーコンビ、サイモン&ガーファンクルと裏世界の便利屋鈴木。いやいやいや、死者と話せるとゆうある意味、刑事にとって反則技とも思える能力を持った主人公に、そんなヤバそうな仲間いるか?と思うかもしれません。ところがこのドラマ、その辺はうまく出来ていて、例えば、犯人はわかっても証拠がないとか、犯人が自殺して、犯人が死者として登場するとか色々趣向を凝らしていて、面白く出来上がっています。そしてタイトルの「border」とは、生と死の境目の他に、善と悪の境目の意味もあり、死者の声を聴き続けていくうちに主役の石川はやがて、悪は絶対許すまじとゆう思考にとりつかれていきます。強すぎる善は一歩間違えれば悪と変わらない。結末は非常に衝撃的であり、結末を観れば誰もが思うかもしれません。「つづきは?」「つづきはーー!?」と。逆にあの結末だからこそ、このドラマは凄いという人もいます。でも僕は続きが観たーーーい。で、なんと、今年2017年、いよいよこの「border]のシーズン2の企画が始動したみたいであります。恐らく、秋ごろ、観れるかも。また、あの何とも言えないダークな世界観に浸れるのかと、僕は今からワクワクしております。
[DVD(日本ドラマ)] 10点(2017-07-02 21:59:36)
34.  SP 警視庁警備部警護課第四係 《ネタバレ》 
幼い頃に目の前で両親を殺された経験により、自分の目の見える範囲のあらゆる情報を瞬時に記憶し、危険を事前に察知できる人間レーダーみたいな特殊能力を身に着けた警察官の井上薫と彼が所属する機動警護班の活躍を描いたアクションドラマ。1話30分のドラマだけど、エピソードによっては2-3話がシームレスに進行していて、見ごたえ十分。てゆーか僕は第1話を観た瞬間、すぐにハマってしまって、それくらい面白かったです。このドラマはこのテレビ版後に、映画「野望篇」、テレビスペシャルを経ての、映画「革命篇」で完結し、全体で1本の物語になっていて、連続ドラマだけでは魅力は語れないと思うし、もちろん、映画だけ観ても面白くない。僕は、全部を改めて連続して観て、よーできたドラマやなーと楽しめました。岡田准一のアクションは言うまでもないんやけど、なんといっても脚本の金城一紀の世界観が好きなんです。こないだ衝撃の結末を迎えた小栗旬のドラマ「クライシス」の原作者でもあり、この人の作品には、少しクセがあります。国家が絡んだ陰謀とか、善と悪の境目とか、そーゆう要素があり、たまに正義がある意味、負けちゃったりすることもあり、それに、もちろん荒唐無稽の世界観なんだけど、どっか変なリアリティーがあり、そーゆうのひっくるめて、なんか癖になります。ちなみに、このドラマ、映画でちゃんと、全ての始まりである幼い頃の両親の死に決着がつき、最後にスッキリできるよーになっています。だから、今から観るなら、もちろん映画版まで観るべし。
[DVD(日本ドラマ)] 10点(2017-07-02 20:49:26)
35.  ケイゾク 《ネタバレ》 
男女2人の事件トリック解決もので、トリックとかスペックとかの堤幸彦によるお得意のスタイル。全く面白くない映画「20世紀少年」の監督さんだけど、ドラマでは、テンポがあって、シュールな不気味さとちょいちょい挟まるコミカルさのバランスが絶妙で、僕はこの監督さんのドラマは正直、めちゃくちゃ面白いと思ってます。知能が高く推理は超得意だけど日常生活ではかなりな天然ボケを連発する女刑事、柴田が毎回事件の謎を解くドラマだけど、僕がこのドラマが面白いと感じるのはオチ。普通ならいい話風だとか犯人の気持ちもわかる系で終るところを、柴田への突っ込み担当刑事の真山がその犯人の心の闇を暴露して、人間のダークな部分を浮き彫りにしちゃう事件の決着のつけ方なので、毎回、観た後、ゾゾゾってきちゃいます。ただ、このドラマ、そのスタイルは7話までで、残り4話、トンデモない展開になります。超能力を使う快楽殺人犯が登場し、その朝倉とゆうモンスターと柴田たちとの死闘アクションドラマになっていくのです。そして、それをきっかけに、次々超能力犯罪者が出現し、やがては世界大戦へと発展してしまうんだけど、それはこのケイゾクのシーズン2にあたるドラマ「スペック」で描かれています。ケイゾクのドラマシリーズ→テレビスぺシャル→映画→スペックのドラマシリーズ→テレビスペシャル→映画とゆう作品全てをまとめてケイゾクサーガって呼ばれているんですけど、僕は、このケイゾクサーガの世界設定が、貴志祐介の「新世界より」の歴史設定に似てるなーって思ってまして。貴志祐介は好きなホラー作家の1人で、アニメにもなった「新世界より」は、そんな中でも夢中になって読んだ小説です。中世日本風な世界観で、住人はみんな魔法のような超能力が使えるって設定のファンタジーSF。物語内で、なんでそんな世界になったかてゆう歴史が語られるんだけど、それがものすごく不気味で恐ろしい歴史なんです。ようは、超能力が使えるサイコパスが出現し、犯罪を起こすのをきっかけに、世界中で超能力が使える人間が徐々に増え、それにより世界中が混乱し滅亡の危機を迎え、荒廃してしまったってゆう歴史。ケイゾクサーガでも超能力が使える朝倉とゆうサイコパスの登場から、超能力者の犯罪者増え、世界滅亡の危機を迎えます。超能力が使えるサイコパスって考えたらめちゃくくちゃ怖いし、なんかそんな人間が出現するかもってゆうリアリティーを感じちゃう所が怖くて好きなのかも。まー、そんなこんなで、このケイゾクは今見ても全然面白いし、特に最後の野口五郎の演技はトラウマ級の気味悪さです。
[DVD(日本ドラマ)] 10点(2017-06-27 08:59:16)(良:1票)
36.  ストロベリーナイト 《ネタバレ》 
学生の頃にレイプをうけたトラウマがある女刑事姫川玲子が率いる警視庁捜査一課の姫川班の活躍を描いた刑事ドラマ。ちなみにタイトルのストロベリーナイトは、この連続ドラマが始まる前にテレビ放送された特別編に登場した闇サイトの名前であり、これは姫川がレイプの時に見た月の色にもかかっている。ただ、この連続ドラマでは、その闇サイト事件は一切出てこないので、このドラマから見たら、なんで、こんなタイトルかちょっとわかんないかも。このドラマで面白かったのは、警察内部の描き方。営業マンが営業成績を競うように、誰が事件の手柄を取るかを競争のように描いている。だから姫川の口癖も「このヤマ絶対取るわよ」。例えば、他の班が他の事件かかりっきりで、姫川班の担当する事件に関わってこないように、「その事件の捜査長引け!」と祈る姫川とか、捜査会議で、質問はないかと言われて、我先に手を上げて、質問をした後、私、いい質問した的にドヤ顔になる姫川なんかは、まるで成績を競う学生が授業を受けて、先生や周りに一目置かれる質問をしたった風な感じで、この事件捜査の競争表現が観ていてなんか新鮮で面白い。各登場キャラもそれぞれに個性的で、特に一番ドラマを面白くしているキャラは、武田鉄矢演じる勝俣班の勝俣主任。通称ガンテツ。登場時は怪しい音楽がなり、一匹狼的で、事件解決のためには手段を選ばない冷酷な面があり、たまに姫川班の捜査と衝突したりする。でも事件解決能力はかなり高く、そのために姫川が助かったりしちゃうこともあり、ドラマ全体にピリリとした緊張感を生み出す。姫川のナイト的存在である姫川班のエース菊田なんかも面白いキャラ。菊田と彼女の関係性なんかは、攻殻機動隊の草薙とバトーの関係にちょっと似ている。そばにいるんだけど恋愛に発展することはなく、でも一番信頼が置けて理解しあってるみたいな。で、解決する事件そのものは、1~3話で解決するもので、よくあるドラマ全体に通じた事件とかはない。でも各事件、結構切ない話が多く、特に最終エピソードの、ソウルケイジはあまりにも切なすぎて号泣ものでありました。親と子が最終エピソードのテーマであるが、それはそのまま姫川と母のぎくしゃくした関係にもつながり、事件のオチのつけ方とか、姫川と母のオチのつけた方とか、何度も違う種類の涙があふれてきて、数あるドラマの中でもベスト10に入るくらいのお話でした。この後に続く映画はイマイチやったけど、その後にまたテレビ放送の特別版があり、そちらは各刑事のオムニバス的な感じなんだけど、その最後のガンテツのエピソードでは、このドラマ版で回収されなかった伏線があって、なんかモヤモヤしていたら、そっちでちゃんと回収されてて、しかもガンテツかっこえーーーし、ドラマ版が気に入れば、そちらもおススメです。
[テレビ(日本ドラマ)] 10点(2017-06-16 11:01:30)
37.  HOMELAND/ホームランド
CIAとテロとの戦いを描いたドラマ。「24」のスタッフが参加している。ただし、テロとの戦いとゆうテーマは一緒だが、「24」とは全く違ったテイストになっていて、どちらかとゆーと「24」よりリアリティーがあり、エロシーンも多めで、大人向けな感じに仕上がっている。もちろん「24」のような1話が現実の1時間と同じとゆうような特殊な演出ではなく、時間経過は普通のドラマと同じであり、「24」は1シーズンで一区切りだが、こちらは3シーズンで一区切りになっている。3シーズンで一本の映画のような作りになているために、このシーズン1では、まだまだ序章ってな感じで、淡々としていて、ハラハラドキドキで次がすぐに観たくなるようにはなっていない。しかし、シーズン2の後半からシーズン3にかけては怒涛の盛り上がりをみせ、派手なシーンも多くなり、静かなシーズン1を見てるからこそ、のめり込める衝撃の展開もあって、全体的にはかなり面白い対テロのスパイドラマのひとつと思える。このドラマの面白いポイントをあげると、それはもう主役のキャリーのキャラ設定である。女性のスパイなのだが、いわゆる典型的な女性スパイとは全く違ったキャラになっている。もっとゆーと典型的なヒロインとも違ったキャラ性である。テロを倒すためなら、どんなことでもするジャック・バウアーをもっと強烈にしたキャラで、さらには女の武器までも平気で使い、倫理観もへったくれもない。嘘も平気でつく。もっと変なのは、このキャラ、もともと重い精神病を患っており、薬がないと気が狂ったみたいに暴走しだすのだ。そのせいで、普段から異常にカリカリしており、見る人によっては、主役なのに好感がもてないかもしれない。だがしかし、スパイとしてはものすごく優秀、任務を達成するために、自分までもトコトン追い込むために、いつもボロボロのイメージである。口癖はジャック・バウアーでお馴染みの「クソッ!」である。このキャリー、最初は癖がきつすぎて、ついていけないのだが、途中から、彼女の凄さに見てるこちらは度肝をぬかされる。まー、シーズン4あたりではだいぶまともになるんやけどね。このシーズン1では、スパイドラマテイストより家族の日常的問題シーンが多めで、なんだか不倫ドラマを見てる感じではあるが、まー、シーズン2の終わりまでは我慢して欲しい。過酷なスパイ任務と恐ろしいテロ組織の不気味さがリアルなテイストで描かれ、それでいて、こちらの予想を裏切る展開に、先が全く読めない異色のスパイドラマ。おすすめである。
[DVD(吹替)] 10点(2016-05-12 20:14:15)
38.  ブレイキング・バッド
何か面白い海外ドラマはないかという問いに、必ずあがる作品の一つで、imdbでもゲームオブスローンズに並んで9.5/10と評価が高く(8以上はたいがい面白い作品と言われている)、特に海外ドラマ通や業界関係者の評価が異常に高いドラマである。ドラマは完全な続き物で、シーズン5(シーズン5は前編と後編に分けられているが、日本では後編はファイナルシーズンになっている)で完結しており、海外ドラマにありがちなシーズン最後はグダグダで終わるとゆう事はなく、全体で一本の映画のように、最後までよく出来た脚本であると言われている。では、どんなドラマかというと、簡単に言えば、ピカレスクである。いわゆる、ワルや犯罪者が主役の、自分の生き様を見せつけるってゆう系のドラマ。ただ、このドラマが面白いのは、この主役のワルがよくいる普通のワルじゃないって所がミソ。主役のウォルターは、どこにでもよくいる50歳のなさけなーい感じのおっさんである。高校の化学の先生で、生徒には授業中なめられ、それだけでは生活がままならないので、洗車屋でオーナーにガミガミ言われながらバイトもしてる。一応、結婚しており、奥さんは妊娠中だけど、完全に奥さんの尻にひかれており、高校生の息子がいるが脳性麻痺で杖がなきゃ歩けない。温厚で真面目を絵にかいたような人物で、この男のどこをどうとっても犯罪者やワルには結びつかないのである。そんな男が、お話が進むにつれ、普通の今までのしがないおっさんの生活を続けながら、裏では警察どころか大きなギャング組織や裏社会にまで、一目おかれる伝説の怪物的ワルに変貌していくのである。表面は50の真面目で貧相なおやじ、だが裏ではとんでもないワルへと変貌、しかも多くの人がそれに気づかない。これがこのドラマの面白いポイント。では、なぜそうなれたか?彼は化学の先生である、そして普通の人より優れた化学知識があったのだ。この知識が武器になったのだ。このドラマのタイトルロールには元素記号が使われた演出があるが、それはそーゆうことである。ただし、この男、もともとワルの素質はあったのではないだろうかとも思える。それに50歳で自分が追いつめられるまで気づかなかったのだ。とにかく、そんなわけで、このドラマは一般的なわかりやすいハラハラドキドキの娯楽作品ではない。だから観る人にはよっては、噂ほど次から次と観たくなるほどハマらないかもしれない。正直、僕も、シーズン1の1話以外とシーズン2、3は面白いんだけど、別に途中で観るのをやめれるくらいの勢いであった。淡々とした生活シーンも多いし、ワルへの変貌もものすごくゆっくりなので。ただし、シーズン1の1話目はかなり面白かった。冒頭のパンツいっちょうでガスマスクのおっさんが、キャンピングカーで暴走ってシーンは見た目もインパクトあるし、なんでそんな感じになってもーてるのかすごく興味が引かれ、その後、過去に話がもどるんだけど、全然、退屈ではなかった。あと、さすがにシーズン4と5は、物語のクライマックス部分にさしかかるので、次から次へと観てしまうほどハマってしまった。脇のキャラも味がある。もう一人の主役と言えるほどの存在のピンクマン。彼はウォルターの元教え子なんだけどチャラいジャンキーである。しかし彼はドンドン過酷な体験をして彼も変貌していくのである。彼とウォルターの奇妙な関係性は、ある意味、一番ハラハラしてしまう。そしてウォルターの最大のライバルのガス。シーズン2の後半に登場するが彼の登場で物語にグッと緊張感が生まれた感じになる。冷酷で狡猾しかし見た目が温厚ってところはウォルターに重なる部分がある。あと忘れちゃならない弁護士のソウル。やっぱ大物ワルには弁護士の存在がなきゃってことで登場。一見お調子者のコミカル担当なんだけど意外に有能で道理をわきまえた奴で、彼の登場によりウォルターの世界がグッと広がった感じになる。ソウルは人気のキャラなのか、彼が主役のスピンオフのドラマもある。他にも沢山いるけどウォルターを中心に彼らの視点でも物語が進行するので、一種の群像劇っぽい所もある。とにかく、ワルなんだけど主役のウォルターに感情移入してしまえば、悪いことをしてしまってバレやしないかとゆう、ばつの悪いドキドキ感と、どんどんひどくなる主役の振るまいに、そんな主役を応援している背徳感が観てる者の精神を上げたり下げたり何とも言えない気分にさせてくれて、それでいて最後まで見ると、ウォルターの生き様に何とも言えない感慨的な気持ちにさせてくれる犯罪ドラマ、誰にでもおススメって感じではないけども、ピカレスクが嫌いではなければ観てもいいかも。僕は最後まで観てかなり良かったし、みんなが絶賛するのにも納得なので、この評価。
[DVD(吹替)] 10点(2016-04-09 02:35:03)
39.  ゲーム・オブ・スローンズ
架空の世界を舞台に、いくつかの家が七王国といわれる国の王の座をめぐって争う様を軸に、そこで繰り広げられる愛憎劇、陰謀、戦争、成長などを描いた、人気中世ファンタジー群像劇。現在シーズン6が放映され、シーズン7か8で終わるとか。ドラマとは思えないほどの映画並みのクオリティーとスケール、見だしたら止まらないカッパエビセン感、そして青少年には見せられないエロさとグロさをもしっかり観せる大人のファンタジーなど、このドラマを支持するものの評価は高い。ロードオブザリングやグイン・サーガ、ベルセルクなどのファンタジー作品好きな者たちだけでなく、三国志や日本の戦国時代の乱世を描いた大河作品好きな者たちも夢中で見てしまうほど、もうそのワクワク感は止まらないと噂に聞く。果たして、本当にそうなのか、僕が観た感想を正直に書きます。まず、注意してもらいたのが、このドラマは、かなりスロースターターな作品であること。だから観る人よっては、あれ、ファンタジーものって聞いたのに、ファンタジー要素があんまないとか、なんだからダラダラした会話劇やセックス描写ばっかじゃん、活劇なんてないし、戦闘シーンもないし、大河的な展開もあんまいとか、登場人物多すぎて、誰が誰か関係性がよくわかんないし、なんか退屈とか、思うかもしれません。はっきり言いましょう、このドラマが個人的におもしろくなったのはシーズン1の7話目からです。そこでよーやく大局的な物語が動き出します。そこから徐々にカッパエビセン感がゆっくりと僕をこのドラマにハメル沼地へと引きずり込んでいきました。シーズン2になると、カッパエビセン感はどんどん増し、活劇シーンやファンタジー要素も増えてきます。シーズン2では後半、大規模な戦争シーンも出てきます。さらにシーズンが進むと、ドラゴンや、魔物の軍勢も出てきます。顔を自由に変える暗殺者や、巨人、怪しい妖術も出てきます。エロとグロは相変わらずですが、安心してください、壮大なファンタジー大河になっていきます。しかも海外ドラマだけでなくファンタジー作品の中でもトップクラスで、先に進めば進むほど面白くなるとゆう極上品です。で、最初から物語にのめり込むために一つ提案があります。まず観る前に公式ホームページの設定と地図は一応見ておいてほうがいいです(ウィキとか他のサイトはあまりお勧めできません。ネタバレがあるので)。あと、相関図があるので、最初はそれを見ながら、各キャラクターの関係性を確認しながら見るといいかもしれません。それだけで、最初の平和な頃の話も、各キャラクターがなぜそーゆう動向をするのか立体的に把握でき、意外に会話劇も面白く見れます。5話目くらいで、だいたい各家とかの立ち位置も自然と頭に入ってくるでしょう。一応、具体的にいっておくと、物語はだいたい3つの軸に分かれてそれが並行して進んでいきます。一つは七王国の覇権争い周りの群像劇で、ここでは各キャラがそれぞれの思惑や数奇な運命に流されて進んでいきます。まー、このドラマのメインです。もう一つは、北の壁と言われる辺境でのお話。ここは七王国中の流れ者が、ある誓をたて、北に棲む魔物から七王国全土の民を守っている特殊な地域です。七王国の覇権争いとは全く別次元の概念で物語が進行していきます。シーズン2の終わりには恐ろしいってなっています。あと一つは、七王国のウェスタロス大陸の海をへだてた東に位置するエッソス大陸での暑い異国情緒あふれる舞台でのお話で、こちらはどんどんモエル展開になていきます。シーズン3くらいにはかっちょえええ!ってなってます。この三つは、登場キャラ同士の関係性はあるものの、途中までほとんど絡みません。そこが後のシーズン3以降に絡んでいくとき面白くなっていくのです。またシーズン毎に登場人物はさらに増えていきますが、シーズン1の基本を押さえておくと混乱することはありません。あと、原作者で制作の一人であるジョージ・R.R. マーティンは好きなSF作家の一人で「タフの方舟」なんかは面白くて、こちらもおススメです。もちろん、原作の氷と炎の歌シリーズを読めば、より深くドラマのディティールがわかりますが、後の展開はドラマと小説では異なっていきます。とにかく、映画並みの映像クオリティーだけでなく、衝撃的で素晴らしくよくできた脚本、味のあるキャラクターたちと、どこを切り取っても面白いドラマです。ファンタジー好きも、そうでなくても、観ないと損をするかも。
[DVD(吹替)] 10点(2016-03-22 11:49:25)
40.  クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪
海外の刑事ドラマは結構見てますが、どれも、途中で飽きちゃって見なくなるのが多くて。それは日本のドラマに比べて長いってのもあるのですが、ただ、このドラマはずっと見続けています。連続異常殺人を解決するためにアメリカ全土をあっちゃこっちゃと飛び回るFBIの1チームを描いたドラマです。彼らは誰もが優秀な分析官です。犯人は無差別な殺人なので一般市民にとけこみ、証拠から特定するのが難しいのですが、このBAUのチームは犯行現場や被害者像から犯人の妄想やファンタジーを探り出し、犯人像をプロファイルしていきます。それにより次の犯人の行動を予測し時には先回りし犯人を捕まえます。ドラマは他の刑事ものと同じく、まず、殺人描写が描かれ、次にBAUがその地域に出かけ犯行現場や被害者を調べ犯人像をプロファイルします。その間にも、犯人は次の犯行を犯したりします。ある程度プロファイルがまとまると、それを地域の警察や市民団体に発表します。毎回、このプロファイルの発表シーンがあります。彼らは非常に優秀なので、この発表のプロファイルはいつも、だいたいあたっています。この犯人特定の過程が実にスムーズでスピーディーで日本の刑事ドラマにありがちな見当違いな捜査を途中までしてウダウダする部分がそんなにないから、見ていて退屈な部分があまりありません。それに見てる者は最初は、なぜ犯人がそんな殺人行動をするのか、わからない時が多く、このプロファイルで、なるほどと理解できるようになり、そのへんのさじ加減が実に絶妙です。そして、これは賛否両論がありますが、このドラマでは、意外に途中の被害者が助かりません。子供ですら容赦なく殺されちゃったりします。だからより現実的なのですが、慣れてない人はそこが見ていてつらいかもしれません。ただ、だからといって被害者描写をないがしろにしてない部分があり、助かった被害者や残された遺族の悲しみや愛情がダイレクトに見てるものに伝わる表現が多く、意外に泣けたりもします。僕は何回かこのドラマで泣きました。あと、毎回、ドラマの冒頭と終わりにその回のテーマに沿った有名な人の格言をBAUのメンバーが語る描写があり、これが見た後に、深く心に突き刺さる仕組みになっています。さらにシーズンの最後は毎回、次のシーズンにまたがった大事件が扱われ、これで次のシーズンが気になってしかたなくなります。シーズンを通しての大きな事件や手ごわい犯人の存在とゆう要素もあり、BAUのメンバー自身も危機に陥ったりもして、シーズン1から順に見ていくと、各キャラに愛着がもてるようにもなります。長いシーズンなのでメンバーの入れ替えもありますが、彼らの誰もの職業意識の高さにもいつも感服いたします。目的に向かって真面目に機能的に仕事をこなす素晴らしさもこのドラマの魅力の一つです。基本は45分の一話完結ですが、その中で描かれる心理戦や各キャラの人間ドラマは非常に濃く、それでいてテンポがよくて見たあとには、何か深く考えさせるものが残る刑事ドラマ、オススメです
[DVD(吹替)] 10点(2016-02-29 01:38:43)
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