みんなのシネマレビュー

村の写真集

2004年【日】 上映時間:111分
ドラマ
[ムラノシャシンシュウ]
新規登録(2005-02-14)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【イニシャルK】さん
公開開始日(2005-04-23)


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監督三原光尋
助監督武正晴
小林聖太郎(監督助手)
吉田康弘[監督](監督助手)
キャスト藤竜也(男優)高橋研一
海東健(男優)高橋孝
甲本雅裕(男優)野原正治
大杉漣(男優)植田進
宮地真緒(女優)高橋香夏
ペース・ウー(女優)チン・リン
桜むつ子(女優)山本のおばあちゃん
吹石一恵(女優)小学校分校の水沢先生
原田知世(女優)高橋紀子
木下ほうか(男優)
徳井優(男優)
粟田麗(女優)
斎藤歩(男優)
日向丈(男優)
眞島秀和(男優)
脚本三原光尋
音楽小椋佳
主題歌小椋佳「村里へ」
撮影本田茂
製作読売テレビ
松竹ブロードキャスティング
制作石川富康
多井久晃
美術須坂文昭
編集宮島竜治
録音鶴巻仁
照明高坂俊秀
その他森下直(協力)
立木義浩(写真監修)
あらすじ
東京で見習いカメラマンをしている孝の元へある日一本の電話が入る。それは近い将来ダムに沈むことになっている故郷・徳島県花谷の村役場からで、村人を撮影した「村の写真集」を孝の父で写真店主の研一と共に作って欲しい、という依頼だった。渋々承諾する孝。最初は頑固な父と時代に取り残されたような故郷に反発と嫌悪を覚える孝だったが、父と共に家族の写真を撮り歩く内、次第に心境の変化が訪れる。そして・・・。

ぐるぐる】さん(2005-06-28)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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8.良い村でした。人間歩くのが一番!!!でも最後のは無理せんと車に乗ろーな。 ケンジさん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-24 14:23:32)

7.極めて個人的な好みで申し訳ないがどうも父親と息子の親子関係を真面目にリアルにそれでいて感動的に描かれるともうそれだけで受け入れ難い。私自身の親子関係が影響してるんだろうけどこればっかりは。前半のギクシャクした親子関係はそれなりに良かったし、そのギクシャクを中和する明らかにまわりとは色合いが違う中国人の彼女の存在がかなり映画を面白くさせているとは思うんだけど、後半、ストーリー的には納得できるんだけどやっぱ親父って凄いって息子が思うような展開があって息子は素直にそのストーリーに添ってゆくってのがどうも・・。息子が写真撮ると被写体の村人たちがぐずぐず言うのとかわざとらしいし。親父と息子の力量の差なんて「写真の笑顔」一発でいいじゃん。それから藤竜也は味があったが味がありすぎて一村民としては存在感がありすぎるような気もした。藤のこの味を活かすなら風景を撮るより、小津の映画みたいな虚構性に富んだ会話劇で見せたほうが面白いと思う。いや、極めて個人的な好みの問題ですよ。生々しい父と息子のドラマは苦手です。 R&Aさん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-07 16:18:41)

6.これは駄目だ。僕には理解できない方向性の作品だった。
映像的には本当にちゃんとしていて素晴らしいし、
テーマも深みのあるものなんだとは思うけどね。
あと、オールドファンな僕は
「ええい、真緒はいい!知世を映せ、知世の戦いぶりを!」
と叫びたくなった。
ア・バオア・クーまでガンダムを登場させないような構成には正直感動した。 もとやさん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-20 06:32:15)

5.設定からして「山の郵便配達」を強く連想してしまい、ついそれと比較しながら見てしまったのだが、父子の心の通じ方においても、対象(村人・山人)の描写の丁寧さにおいても、やはりあの名作には遠く及ばなかった。せっかく山の奥深くのロケ地を発見したのだったら、それをもっとふんだんに使ったらいいのに、意外に町中や室内のシーンが多かったのがマイナス印象。ラストの着地もちょっと安易。 Oliasさん [DVD(邦画)] 4点(2006-08-04 03:12:41)

4.我が家の徳島出身者の話では、「徳島弁がヘン」だそうですが(笑)。ここはやはり出演者を徳島関係者で固めないとな。まず高橋写真館長は坂東英二だな。しゃべりまくりそうやな。じゃあジャンボ尾崎か。行方不明の姉役には、えーとえーと、瀬戸内寂聴。なんでやねん。ほんで、息子役は、困ったな、お、そうそう、大川隆法。 とかいうヨタ話はさておき。ユーモラスな人間模様と、美しい徳島の風景が、実に魅力的な映画でした。ちょっと親父を美化しすぎるセリフが過剰にも思えたものの、まあ、このくらいのサービスはあってもよいかな、と。ガンコ一徹藤竜也は、「村の風景」を写真として残すことに情熱を燃やしながら、徳島の自然あふれる「村の風景」の中に自らが溶け込み、静かに消え去っていく。写真を撮る瞬間の控えめな笑顔がたまらない。映画を観てる最中よりも、観終わった後で、あの笑顔が脳裏に浮かび、何だか泣けてくる。まさに即身仏ですよ、こりゃ。しかし村の他の人々もまた、自分達の生活を営みながら、彼同様にこの谷間の静かな村に溶け込んでいく存在なんだけども、ダム建設により村そのものが変化していきつつある、その脆さ。皮肉にも、その非永続というギリギリの線に美しさがあったりする。この先いつでも撮ることのできる映画ではない、「今撮っておかなければいけない」映画、なのでしょう。また、映画の中でかわされる、様々な「ありがとう」の言葉。藤竜也は写真を村の人々の写真を撮らせてもらうたびに頭を下げて丁重な礼を言う。その彼もまた、「生前の親父を撮ってくれたことに対して」「病身をおして山奥まで写真を撮りに来てくれたことに対して」ありがとう、の言葉を受ける。故郷・徳島に対して思い入れの無かったはずの息子もまた、徳島まで足を運び「来てよかった」と言う中国人(?)彼女に、ありがとう、の言葉を漏らす。ちょうど、この「ありがとう」の言葉が、通奏低音のごとく、映画を貫いて流れつづけます。というわけで、映画『村の写真集』はオアシス運動を応援しています、提供は立木写真館でした、なんちゃって(蛇足ですが本作の写真監修は立木義浩氏) 鱗歌さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-29 10:40:58)(良:1票)

3.とても真面目な作品でこの村の人達にとってこの映画自身が写真集となるんでしょうね。村全体が家族のようなコミュニティ、ダム問題で2つに割れいがみ合いもするが、皆カメラの前ではとてもいい笑顔を見せる。父と離れて歩いていた息子がやがて並んで歩き、ラストの一枚ではありがとうございましたと父共々頭を下げる。父と共に歩き、最期の仕事を間近に接する中から父が本当に伝えたかったものに触れる、いいねえ~。 亜流派 十五郎さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 16:26:08)(良:1票)

2.最近稀に見る実直・誠実な作品だと思う。詳しい事はやましんさんがお書きになっているけれど(というか、↓そんな名文書かれちゃった日にゃワタクシ何も書けないですよ~泣)、僕はこの作品の中で何度も繰り返される村人の写真撮影の場面が印象に残った。写真家の父(藤竜也)は、徒歩で村人たちの家々を回っては彼らの「ささやかな幸福感」をカメラに収め、そして写真を撮り終えると必ず「ありがとうございます」と言って深々とお辞儀をする。ここでの「写真」は決して単なる記録でもなければ、後々振り返って懐かしむためのものでもない。それはきっと、人間の日々の営みをいとおしみ、慈しみ、感謝し、そして願わくばそのささやかで幸福な「現在」が永遠のものであって欲しい・・・という、言ってみれば「祈り」のような行為なのだと思う。そしてそれはきっと三原監督が「映画」に対して持っている「想い」の反映なのだろう。この作品を観る前にパンフレットをチラッと見た所「アジアでは家族の絆をとても大切にしている」みたいなことが書いてあって、これはひょっとして“昔は良かった”的な後ろ向き・懐古主義的作品、或いは“都会=悪、地方=善”というような図式的で説教臭い作品なのでは・・・という不安があったのだけれど(で、そういう風に取れる所もなくはないのだけれど)、これはそういう類のいわゆる良心的(で退屈な)日本映画ではなく、人間と、その生と現実を慎ましやかに、しかしはっきりと肯定した「賛歌」だと思う・・・・・・やばい、いつもの事だけど、何だかむっつかしい事を書いた挙句、どう収拾をつけたら良いのか分かんなくなってきた(汗)。だから要は、良い映画だから皆さん是非観てみてって事ですよ(あれ、このパターン前にもやったような気が…)!あと、僕が大好きなシーンは藤竜也と海東健の親子が黙々と歩く所。「山の郵便配達」とかが好きな方に特にお勧めです。あと「父と子」の関係が他人事じゃない方(つまりほぼ全員)にも。 ぐるぐるさん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-27 21:28:07)(良:1票)

1.映画の終盤近く、ダムに沈む村の人々を写真に撮り続ける父と息子が、山道で立ち止まってふもとの景色を眺める場面があった。そこには、山々に抱かれるようにして村落が広がり、いろんな生活風景が繰り広げられている。農作業に勤しむ老人、洗濯物を取り入れる主婦、学校帰りの子どもたち、自転車をこぐ女子高生、散歩する犬、…。そのひとつひとつを、画面は衒いなく、ただ丁寧に映しとる。そしてぼくという観客は、このなんでもない短い場面に途方もなく魅せられ、いつしか涙ぐんでいる…。

そう、これは、何よりも「風景」の映画だ。徳島の山深い自然の風景ばかりでなく、たとえば人間の日々の生活や営みをも「風景」としてとらえ、見つめるまなざしによって創られた映画。父と子、家族の葛藤と和解を主題としながら、それすらも「風景」のなかの点景として描く映画なのだ。しかも、決して高みから見下ろすような(ある種“傲慢”な)「神の視点」なんかじゃなく。

そんな、「人間」をも「風景」のように見つめること。日が昇り日が沈み、風が吹き木立を揺らすようにして“時間(とき)”が過ぎるごとく、人は生き、やがて死んでいくことを、ひとつの「風景」としてスクリーンに映し出そうとすること。…その時、この映画は、大げさじゃなくひとつの<コスモス(=宇宙・調和・摂理)>をフィルムのなかに創造し得たのじゃないか…と、ぼくは思う。

繰り返すが、それは決して「運命」だとか「死生観」だとかといっただいそれたものじゃない。それは、慎ましい人生の哀歓を、「物語る」のではなくそっと「見つめる」ことで成立していたかつての日本映画のように、ささやかだけれど美しい「風景」それ自体なのだ。

…かつて本作の三原監督が、『風の王国』で福岡アジア映画祭でグランプリを受賞した時、その作品を強く推したのが台湾の候孝賢だったという。彼もまた、「人間」を「風景」のように見出し、映し出す監督に他ならない。そう、『村の写真集』は、たとえるなら候監督の『恋恋風塵』のように美しい映画なのである。 拍手! やましんの巻さん [試写会(字幕)] 10点(2005-05-17 21:21:53)(良:2票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 7.21点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
417.14% line
5321.43% line
617.14% line
7214.29% line
8214.29% line
9428.57% line
1017.14% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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