みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
59.《ネタバレ》 映画の価値って、見た時の状況やタイミングにも大きく左右されますね。私は東京に生まれ暮らして。この夏、自分的なキーとなったスポットはお台場と東京タワー、ついでに水上バス。これを見たのが豊洲で。そして今の半分ボケた父親との孤独な介護生活。どれだけこの映画にシンパシーを抱く事になったやら。不完全な器としての体に心が宿ることで、お互いに足りないものを補い、新たな創造に繋がってゆく、それが生命。そして、都市の、人の中に暮らしながら自分の存在をハッキリと確認できない、足りないものを抱えたままに過ぎてゆく人々の孤独が空気人形ペ・ドゥナに集約されてゆきます。心を持つ事の切なさ、つらさ、そして素晴らしさが、彼女の「透明な存在感」によって心に染み入るほどに繊細に織り成されてゆきます。象徴的に描かれてゆくフェイクたち。だけど、フェイクと本物は何を以ってそこに価値の差が存在しているのかを問いかけてきます。美も醜も生も死も自分のものとして演じられる唯一無二なペ・ドゥナという存在があればこそ成立した映画。また、彼女自身が作品として成立している映画でもありました。これまでのどの出演作よりもペ・ドゥナの映画で、そしてペ・ドゥナが映画で。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-09-26 22:31:06)(良:1票) 58.《ネタバレ》 色々な意味でホラー映画ですよ。世にも奇妙な物語でありそうなプロット。登場人物が色々出てくる割には本筋にほぼ絡んでこない。言いたいことはなんとなく分かるが、限られた時間の中であえて言わなくても良いのでは? 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2021-02-27 12:14:51) 57.本作は設定こそブッ飛んでいるけど、彼女 (空気人形) を奇異の目で見るのではなく、できるだけ彼女の視点でこの世界を眺めることに全神経を集中したい。ほら、何も知らないピュアな心になったつもりで、改めてこの世界を眺めてみたら? ・・だめだ、やはり男たちが汚らわしいものに見えて仕方がない (笑) ぺ・ドゥナに関する芝居やキャラクター設定はあて書きだろうね。その存在感はもちろんのこと、"外国人" であること、つまり前提として日本語を (スラスラと) 話せないことが特に重要に思えた。命が宿ること、それは言葉を覚えていくことだし、彼女が意味を知らずに発する声音そのものの響き、その姿のたどたどしさ、、それはまるで言葉を覚えたばかりの幼な子のようでしたから・・。 あと、自分に「名前」があってよかった、、そう思わせてくれる映画でありました。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 19:59:01) 56.《ネタバレ》 是枝監督は、静かな映画をつくる監督だ。 その静かな映画でできる素材を常に探している感じだ。 今回のは、静と俗。 セックスドールが心を持ち、世界の美しさに触れ、恋もする。 そこで失恋の気持ちも味わい、 「ココロヲモツコトハセツナイコトデシタ」とつぶやく。 東日本の前の作品で、日本全体が、閉塞感で心を失っている頃の作品で、 まさに時代の作品だと言える。 今の子たちには分からないかもしれないが、オジサン連中には 心に沁みる映画です。 心を持ったセックスドールが、恋した相手を殺してしまうことで、 また心を手放す・・・?というか、あまりラストに意味は感じなかった。 でも「エクスマキナ」も同じような素材の映画だが、 アメリカの作品は、結末が荒いし、是枝さんの作品がはるかに上と思った。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-01-23 17:28:32) 55.最近の評価が低かったので全く期待しないで見た。 この映画は生きることと死ぬことは同義だということを言いたかったのだと思う。 これは見る人を選ぶな。 【NOBUK】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2020-02-16 12:29:39) 54.面白くなかった。是枝監督作品とは、相性が悪いのかも。駄作・嫌悪作はないのだけれど、のれない。ぺ・ドゥナのオッパイだけが良かった。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 5点(2018-12-22 21:38:06) 53.個人的に合わなかった。 好きな人はかなり合う作品だと思う。 【バッジョ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-06-12 16:42:06) 52.《ネタバレ》 これはジャンル的にはホラーなのか?アイデアとしてはチャッキーに近い気がする。リアル版チャッキーが日常生活を送るという内容なのだが、最後まで飽きさせない取り方は、さすがは是枝監督というところだが、面白かったかどうかでいうと普通である。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-02-13 16:43:39) 51.これはそんなに面白くないでしょう 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-09-18 01:28:58) 50.静かなる衝撃作品。 主演女優は、顔立ち、体型、潔く脱げること、透明感、そして適度にマイナー・・・この人しかいないという程のはまり役。 本作に関しては、この主演女優をよくぞ見つけたという驚きに尽きます。 一歩間違えばレンタル店であまり日の目を見ないマニアックな棚に並べられてしまいそうな題材ですが、これを芸術的な作風に仕上げたことも素晴らしい。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 22:45:03) 49.《ネタバレ》 なんだかなあ。ゴミ捨て場見て”キレイ”じゃねーよ、って感じ。 うまいこと絡まってんのかなんなのか、個々にいろいろあって抱えて生きてんのよーってのは分かるんだけど、あまり心に響いてこない。 あれかな、エピソードが中途半端なのかな。 ヒロインは最高だね、ぴったり。人形みたいだし、片言も素晴らしい。 無邪気。裸がエロくないってすごいよなあ。 ARATAもかっこいいね。空気出し入れしていい?はさすがにおいおいって思った。 ヒロインがオナホ自分で出して洗うのもおもしろい。 笑えるところあるし、切ないところもあるし。 でもやっぱお腹噛みちぎっちゃうのはなあ。無邪気ゆえの行為だけども、抵抗できるだろって。 痛いの分かるけどそんな朦朧とするか、いきなりそんなことされてもなあ。展開にびっくり。 なんかこう、腑に落ちない感じ。勝手にハッピーエンドを求めてたからかなあ。 【らんまる】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-11 22:46:18) 48.《ネタバレ》 是枝監督の悪ふざけなのか、自身の印象を変えたかったのか、それとももっと純粋にこれを撮りたかったのかどうかは不明ですが、2時間も観させられるのはちょっと。コメディいとしては面白かった。ぺ・ドゥナが自分で空気を入れるシーン、ARATAに空気を吹き込まれるシーンは必見。笑 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-17 01:55:53) 47.虚しさが強く残った。 【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-23 11:03:08) 46.心を持ってしまった空気人形(ペ・ドゥナ)との関わりを通じて、都会に生きる人々の孤独感や虚無感を描いた群像劇。ダッチワイフ版『A.I.』といった感じのストーリーだが、主眼となるテーマはどうやらアイデンティティ・クライシスという奴らしい。「終わりなき日常」がどーたら…とかどっかの社会学者様のご高説が聞こえてきそうなテーマだが、個人的には90年代に散々語り尽くされたトピックを今更蒸し返されている様で最後まで乗り気がしなかった。内容を要約してみても他者からの充足が得られない人間はみんな「カラッポの代用品」だと一方的に決めつけて勝手に悲壮ぶっているだけにしか思えない。そもそもこれだけ生き方が多様化している中で雑多な人々のアイデンティティの問題を押し並べて“コミュニケーション不全”というステレオタイプに収斂させてしまうのは無理がある様な気がする。昨今では若年層を中心に草食系やら絶食系やらといった新人類が台頭してきているらしいが、このまま恋愛や性愛といった生身のコミュニケーションのオワコン化が進んでいけば近い将来、未婚少子化どころか生涯童貞処女という人達さえ珍しくない時代がやってくるのかもしれない。そうなってしまえば前述の社会学者様よろしく劣等感を掻き立てるようなアジテーションをいくら繰り返した所でもはや逆効果にしかならないのは明白である。もっと普通に考えれば孤独や不安が常につきまとうのは人が生きていく上での大前提なのだから、もうそれはそういうものとして正面から見据えて受け入れるしかないように思う。結局の所どう転んでも自分自身の一番の理解者は自分自身でしかない訳で、無縁社会の到来が避けられない以上は各々で孤独を乗りこなすための生き甲斐を模索していくしかない。それは別に恋愛や性愛じゃなくても家族や他人様に迷惑さえかけなければ、趣味だろうが仕事だろうが宗教だろうがイデオロギーだろうが何でも構わないと思う。絶対主義も相対主義もクソもない。もっとシンプルに“自分の好きなもん探してそれを追いかけろ”、それでいいのではないだろうか。色々と身の丈を超えた偉そうな事を書きましたが、皆さんもおっしゃっているペ・ドゥナの脱ぎっぷり(これは日本の女優も見習うべき)と、板尾創路が風呂場で淡々とオナホールを洗うシーンの悲壮感は素晴らしかったです。あと、最後になりましたが是枝監督カンヌ審査員賞受賞おめっとさんでした。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-31 20:51:12) 45.《ネタバレ》 以前から勧められていて、ようやく観る機会にありつけました。 前評判から自分がイメージしていたものと違い、正直全体的に暗い。 板尾さん演じていたファミレスの店員が唯一楽しみにしていた時間が、この空気人形、言い換えればダッチワイフですよね。 そのダッチワイフに心が生まれるのだから持ち主と空気人形との人間関係に注目すると思うのですが、「私は空気人形…ただの代用品…」とばかりに表に出て、日常の世界に興味を抱いていくのです。私的には持ち主から離れていくのだから、人間を毛嫌いするとばかりに思ったのですが、中年ОⅬやお爺ちゃん、レンタルビデオ屋の店員と心が通じていくのだから不思議です。 どうして彼女は板尾さんを許せなかったのでしょう。 前の恋人の代用品と思われるのが嫌だったから? ここに出てくる登場人物のほとんどは自分を同じように代用品同様に価値観を見失っています。 いろいろな偶像劇が登場するのはいいのですが、何か、こう、これといって、意外なキャラクターが出てこないんです。 キャラクターが出てこないから、結局、なんで空気人形にしたんだろうって思っちゃうんです。 80年代に「マネキン」という、とても魅力的なファンタジー映画がありました。 デパートのマネキンが一人、主人公の男性の前だけでは魅力的な人間の女性になるという映画です。パーッと明るくなるハッピーエンドの映画でした。 この映画に同じものを求めようとは思いませんが、ラストの男を殺してしまうブラックユーモアが私にはブラックすぎてユーモアが欠如しちゃっています。 私的には、せっかく空気人形に心が生まれたのだから、もっともっと優しさを注ぎ込んであげてもよかったのではないかと思います。 そう、優しさが足りませんよね。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-02 00:30:07) 44.ペ・ドゥナがいい。燃えないゴミと燃えるゴミの違いに納得。 【たこちゅう】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-25 12:40:45) 43.《ネタバレ》 なんでこんなにも方々で絶賛されているのだろう。いささか自分には受け止めきれないところがあった。ただペ・ドゥナの存在は自分も認めるところではある。彼女の何でもない日常は自分にとっても何でもない日常のはずなのになぜか心に響く。画面の中にありありと生を感じた。彼女の存在感なのか演出の妙なのか。あと、たまにシュールな笑いが取り入れてあって面白かった。特に無垢な彼女の様々な勘違いとその結末。ATARAさんを燃えるゴミに出した時は笑い死ぬかと思った。ARATAさんは蛇にピアスのこともありちょっと最近自分の中で変態キャラが定着しつつあるのだが、もちろん変態キャラを演じるのはとてもうまいんだけど違うキャラも見てみたい気がするwそこは特にマイナスポイントという訳ではなく個人的な感想。最後にこの映画で最も不可解だった点を。ひとつ、レンタルビデオ店長にトイレで抱かれた下りの解釈が分からない。心を持ち人間社会に触れ、なお導いた存在意義が性欲処理の代用品だとは悲しすぎる。それ以外の描写は美しかったのにこのギャップが気持ち悪い。ふたつ、確かに人間はどうしようもない生き物だけど死んだら人形は燃えないゴミ、人間は燃えるゴミ、それしか違いはないんでしょうか。いかにも納得づくの様に描かれてるけどそもそも死んだらゴミという考えは共感とは程遠いなぁ。あとはもう少しストレートに、スッキリ描いてほしかったですね。時間は120分と結構あったが強いエピソードが数える程しか無かったから。脇の存在なども少しメタすぎました。とりあえず言いたいこと(テーマ)と言ってること(映像)のギャップがありすぎて困惑の映画でした。いや、その妙なバランスをある意味良しとするから7点も付けましたが(本当は6.5点)。p.s.誰も知らないは傑作だと思う。あの映画になくてこの映画にあるものは違和感かな。 【liptonton】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-11-13 02:03:04) 42.《ネタバレ》 私も心を持った空気人形みたいなもん(たまに意味もなく街中ボーっと放浪してるし)。 というか人間なんて皆、心を持った空気人形じゃなかろうか?なんて思ったりもしました。 ペ・ドゥナ以外で演じられそうな女優が一寸思いつかない位のハマり役で、尚且つ成功している作品だと思います。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2012-10-08 14:04:09) 41.ヌードが頻繁に登場する内容ではあるがエロが立ちすぎると失敗してしまうという困難な企画でしたが、本作はギリギリのバランス感覚でうまく成立しています。監督の卓越した演出はもちろんのこと、空気人形役にペ・ドゥナを起用できたことが大きな幸運でした。彼女は、美人ではあるが幸の薄さが漂い、スレンダーで綺麗な体なのにエロさは感じさせません。童顔の彼女が服を脱ぐ時に観客が感じるのはエロスではなく痛々しさであり、このことが空気人形の物悲しさに繋がっています。知恵の浅い監督であれば芸達者なAV女優でも使ったところでしょうが、そんなことをすればこの企画は終わっていました。性的魅力のない女優を使わねばならないということを見抜いていた是枝監督の慧眼に拍手なのです。。。 そんな感じで基礎的な部分はしっかりしており、本作は良作の部類に入ると思います。辛い日々を我慢しながら一生懸命に生きている人々のカットなど胸が苦しくなる場面も多くあり、観てよかったと思える映画でした。ただし、不十分な点もあります。この世界の人々にとって空気人形とはどんな存在なのかという点が曖昧であり、そのことが時に感情移入を妨げる原因となっていました。レンタルビデオ屋の店長は主人公を人間だと思っているのに対して、板尾さん演じる持ち主にとっては動かないラブドールのままだったりと、世界観が一定していないのです。ファンタジー部分については「これは寓話だから」と適当に誤魔化されている点が多かったのですが、この点を丁寧に作り込んでおけば奇跡の傑作になった可能性もあるだけに、このツメの甘さが悔やまれます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-07 01:52:17) 40.原作既読。あんな短編をよくここまで。原作より好きです。いろんな意味で主人公をペ・ドゥナさんにやって頂いて正解だったと思う。美しい映像。せつない終わりも好き。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-30 16:45:53)
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