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【クチコミ・感想(6点検索)】
5.ハリウッドきっての人気親子主演の最新作「アフター・アース」の日本版トレーラーにおいて、かつて一世を風靡したはずの「監督」の名前が一切表示されないことをあまりに不憫に思い、改めて“彼”の未見作品を見直してみることにした。
“彼”とは勿論、M・ナイト・シャマランのことである。
1999年の「シックス・センス」があまりに大ヒットしてしまったため、大衆向けの娯楽映画監督という印象が強く付き過ぎてしまい、その後の「特異」な映画世界に対する大衆の拒否感が必要以上に高まってしまった感のあるシャマラン監督。
個人的に最も好きな作品は、世間的には酷評が目立つ「アンブレイカブル」なので、一概に大衆向けの映画監督だとは思っていなかったけれど、その後の「サイン」「ヴィレッジ」にまったく面白さを感じられなかったので、以降彼の作品からは疎遠になっていた。
気がつけば実に9年の空白を経て、彼の映画を観ることになった。
率直な感想だが、とりあえず善し悪しは別にして、たぶん、この作品の映画世界こそM・ナイト・シャマランという映画人が本当に描きたい世界観なのだろうと思える。
正直、映画の世界観に少しでも没頭できなければ、「結局なんなんだ!?」と噴飯もやむを得ない作品であることは間違いない。
僕自身、「面白かったか?」と問われれば、実際「微妙」と答えざるを得ないというのが正直なところだ。
ただし、この特異な映画において、この特異な映画監督が描こうとしていることは、一貫している。
自分たちが存在し生きているこの世界を、「物語」そのものに見立て、世界そのものの閉塞感や神秘性、そこに生きる人間たちの宿命や運命を、ある部分では間接的に、ある部分では極めて直接的に表現しているのだろう。
それはシャマラン監督自身が、「表現者」として常にこの世界に感じている“ジレンマ”に他ならない。
「物語」がつまびらかにされるストーリーにおいて、シャマラン監督自身が「作家」を演じ、「悪役」が映画評論家なんてのは、どうしても伝えずにはいられない彼の思いがほとばしっているように見えた。
というわけで、この監督の本質が極めて大衆的ではないということは明らかだ。
あまりハリウッドの潮流に流され過ぎずに、映画作家として我を張って、自分の描きたいことだけに集中していってほしいなあ。と、映画ファンとしては思わずにいられない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-08 23:47:48)
4.率直に言って、物語の先がどうなるのかという期待感を持続させてくれるという意味では純粋に楽しんで最後まで観ることができた。しかし、終わったあとのこの欲求不満は何なんでしょうか。最後にあっとヒザを打つ答えが用意されていると思ったのに…。そういう点では読後感は『サイン』に近いかったかも。
あんまり触れられてないと思うが、クリストファー・ドイルの撮影が素晴らしかったのは拾いものだった。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-30 03:22:04)
3.非常にストレートな作品。監督が誰だとかの先入感なしに観れば、素直にファンタジーとして楽しめるのでは?そして、監督の名を聞いたところで改めて観直せば、物語の背景に隠れているテーマが浮き彫りになってくる。勿論、それを理解したり支持したりするかどうかは別だけれど。この作品は、見終わった後にテーマやその解釈について大いに語り合うという楽しみ方が似合うのかも。そういう意味では好きなタイプの作品です。
私なりの整理では、あのアパートは世界そのもの、そこに住む住人は人類そのもの、主人公は救世主、ストーリーの出現は神の啓示、といったところかな?「2001年」を思い出してしまったのは、ちょっと珍しい、てか感受性なさ過ぎですかね?皆さんのコメントもそれぞれに微妙ながら決定的な違いが見受けられ、このレビューは読み応えがありました。
ただ、シャラマンさん、こりゃあいくらなんでも観客を選びすぎてませんか? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-29 01:47:39)
2.つまんないと言えばつまんない。深いと言えば深い。これは好き嫌い別れるねー。ファンタジー・・なのかなこれ。結局ストーリーちゃんが何しに来たのかいまいちよ良く分からない。むしろ色々良く分からない。でも結構見入ってしまった。。。要はみんなストーリーの一部ってことか・・。でも「ヴィレッジ」の時も思ったけど、ブライス・ダラス・ハワードのあの顔好き。なんか良い意味で不気味で。てか一番ここで書きたいことは実は、なにげ思いっきりこの映画に出演してるけど、シャマラン監督って普通に男前では?って事です。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-21 21:41:34)
1.私はシャマランを優れたストーリーテラーだと思っていました。でもそれはたんに私好みだというのがわかったのは『アンブレイカブル』や『サイン』の巷の酷評ぶりを聞いたから。シャマランの映画は宇宙人だとか幽霊だとかといった現実世界に受け入れがたい現象を見事に現実世界に融合させてきました。そうゆうのが好きだったのだ。だから酷評される上の二作品も単純に面白かった。でもこの作品の現実世界に受け入れがたいものとして登場する妖精はこの映画の現実世界に最初から受け入れられている。だから「お話」は面白くない。少なくとも私好みではない。子供がわくわくするような現象と大人の世界の折り合いは端折られ、ただひたすら幼児向けのお話が展開される。しかしそのことでより克明に浮かび上がるものがある。そして気づかされる。シャマランの映画は幽霊や宇宙人を描いていたわけではなく、それらを背景にしているだけで、幽霊ではなく幽霊を見ることが出来る特別な力、宇宙人ではなく妻が死を迎えるときに授かった特別な力こそが描かれていたことに。天から授かった特別な力。特別な力が発揮されたとき奇跡が起こる。この映画は思いっきりそのことだけに注力する。この作品こそが純粋なまでにシャマランそのもの。先に書いたように私好みの作品ではない。しかしこの作品によってシャマランその人を前以上に愛おしく思えるようになった。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-10-23 10:56:40)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
72人 |
平均点数 |
5.19点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 2 | 2.78% |
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2 | 5 | 6.94% |
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3 | 8 | 11.11% |
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4 | 10 | 13.89% |
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5 | 15 | 20.83% |
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6 | 12 | 16.67% |
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7 | 11 | 15.28% |
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8 | 8 | 11.11% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 1.39% |
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【その他点数情報】
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