みんなのシネマレビュー

八日目の蝉

2011年【日】 上映時間:147分
ドラマサスペンス犯罪もの小説の映画化ロードムービー
[ヨウカメノセミ]
新規登録(2011-05-08)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2023-06-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(2011-04-29)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督成島出
キャスト井上真央(女優)秋山恵理菜(薫)
永作博美(女優)野々宮希和子
小池栄子(女優)安藤千草
森口瑤子(女優)秋山恵津子
田中哲司(男優)秋山丈博
市川実和子(女優)沢田久美(エステル)
余貴美子(女優)エンゼル
平田満(男優)沢田雄三
風吹ジュン(女優)沢田昌江
劇団ひとり(男優)岸田孝史
田中泯(男優)タキ写真館・滝
宮田早苗(女優)
広澤草(女優)
吉田羊(女優)
安藤玉恵(女優)
徳井優(男優)岡山のタクシー運転手
相築あきこ(女優)
原作角田光代『八日目の蝉』(中央公論新社刊)
脚本奥寺佐渡子
音楽安川午朗
津島玄一(音楽プロデューサー)
主題歌中島美嘉『Dear』
撮影藤澤順一
製作松竹(「八日目の蝉」製作委員会)
日活(「八日目の蝉」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「八日目の蝉」製作委員会)
読売新聞社(「八日目の蝉」製作委員会)
配給松竹
美術松本知恵
松井祐一(特殊造形)
照明金沢正夫
あらすじ
恵理菜は赤ん坊のとき、野々宮希和子という女に誘拐され、薫という名をつけられた。両親のもとに帰るまでの数年間、幼少期を希和子とともに暮らしたことで、大人になった今も恵理菜(薫)の心には複雑な想いが宿っている。

コウモリ】さん(2012-07-07)
全てのをあらすじ参照する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
1234567


107.《ネタバレ》 冒頭とエンディングに答えがあった気がします。■希和子は謝罪せずに感謝した。それは薫と暮らした4年間の煌めきが二度と戻らないことを悟ったうえでの正直な気持ち。証言通り、彼女は夫婦の子供を見て踏ん切りを付けるつもりだったはずだ。でも、赤ん坊の笑顔に、自分が資格を失ったはずの母性を揺り動かされた。あの誘拐は夫婦への悪意が動機ではない。母性の本能が成さしめた犯罪だった。子供を持つことができない女性にとっての母子の日々。それはまさに八日目の蝉が享受できるプラスアルファの1日だったと思う。■成人した恵理菜の頑なな表情や影を宿した眼差しが意味するものは家庭不和だ。希和子との4年間が実母に与えたダメージをそのまま被ることになったのが、彼女の成人までの日々。「堕胎して子供を産めなくなった女は空っぽ」と希和子をなじった実母の言葉はマスコミ報道に見つけたのだろう。自分が育った環境への反感からか、彼女は不倫出産を決意する。やがて小豆島での希和子と自分を見つけた時、実家に戻って以降は感じることが無かった母と子の絆が彼女の中に蘇える。彼女はお腹の子供が好きだと言った。それは母性が生まれた瞬間だった。■20年近くの時を挟んで、ふたつのロードムービーが同じ道程を辿る。同じ道を辿るのだから、行きつく先は決まっていたのかも知れない。不倫であれ、誘拐であれ、母と子の本質は変わらない。母に愛された子が、同じく母になり子を愛する。恵理菜は際どいタイミングで間に合ったのである。男の私に母性は実感できないが、注いでもらった愛情は実感できる。母の愛情は感情的で非論理的で闇雲だけど、深くて強い。それがずっしりと響く作品でした。ナイスな小池栄子とか、実の母の想いとか、元凶の男ども(避妊しろよ!)とか、テーマ以外にも多くの示唆が感じられる作品でもありました。 アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-30 21:45:36)(良:2票)

106.《ネタバレ》 一体、誰の行いが良くなかったせいで複数の人間の苦痛を誘ってしまった現実になってしまったのでしょうか。答えは簡単、秋山丈博です。すなわち〝男〟です。不倫を承知で不倫活動を進めていた永作演ずる希和子も当然よろしくはないが、自業自得 悲劇のヒロイン気取って自分勝手な行動しなさんな。なんて本人の為にお説教の一つや二つも言ってあげたくもなりますが、女性側に対しての怒りというのは せいぜいそこまでだ。根本的に考えると、確実に一番悪いのは種の主である男であると思う。貞操観念の欠如、不倫相手に対してきちんとした責任さえとれないダメ生物、ダメ男。けども、意外なことに、そんなダメ男というものをこの作品では あっさりスルーさせてしまっている。その後苦しんでいるのは、みな女性。なんか男に対して優しすぎではないのでしょうか この作品。もっと男は責められるべきです。冒頭でも申し上げましたが、事の発端は秋山丈博なのです。男なのです。家族ある者がよそに愛人を作ってしまった罰なのです。その罰が野々宮希和子に及び、秋山恵津子に及び、エリナに及ぶのです。もっと男側を非難するようなシーンも入れておくべきだったのではないでしょうか その点残念な思いがありました。 しかし、最後には、そんな父親と同じような道を歩んでしまい、不倫の果てに、不倫相手の子を身籠ってしまい産むと言う(母親の恵津子目線からになってしまうと、全くの真逆なんですが )、そんな決断をしてしまったエリナに対しては、自分的には、どうだかなあと思う 賛成できないですね。まあ彼女の人生なんで口出ししたってナンセンスでしょうってもんですが。 あと最後に駆け足気味で付け足しみたいにはなってはしまうんですが、、永作よかった。井上真央もよかった。子役もよかった。マロンちゃんの涙もよかった。そして言い忘れてはならないのが、小池栄子であった。やはり異色。常に右肩下がりの演技もすごくよかった。(バッグを担いでいるのは左肩なのに。。) 彼女って出身が色モノ女だったので昔はあまり好きではなかったんですが、2LDK、恋愛寫眞、下妻、20世紀少年等といろんなところで度々目にしてきましたが、異色キャラとして確実に成長していると思う。今後益々楽しみだ。永作に関してもスクリーンデビューのドッペルゲンガーから9年経ったわけだけど、女優として完璧開花してしまいましたね。すごいと思います。 3737さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-15 02:33:56)(良:2票)

105.《ネタバレ》 原作未読。「大好きだったお母さんは私を誘拐した人でした」。この一言で、大体映画のアウトラインはほぼ説明されてしまっているのだが、この母子(ではないが)のたどる運命はなかなか興味深く、ぎっしりと二人の思いが詰まっており、2時間半という長尺にもかかわらず、まったく退屈することなく観られた。

野々宮希和子は秋山丈博との不倫の末にできた子を堕胎し、それがもとで子供を産めない体になってしまう。その後、丈博の妻江津子が子を授かるが、その子を希和子は誘拐して「薫」と名づけ、4年にわたって共に生活する。結局、警察は希和子を発見し、薫は本当の両親のもとに戻り「恵理菜」として育てられる。そして十数年が過ぎ、恵理菜は大学生になった。

この複雑な育ち方をした恵理菜を演じた井上真央、そして彼女をさらってしまった希和子を演じた永作博美の演技がこの映画の肝になるわけだが、それが素晴らしいのだからこの映画はその時点で成功している。加えて、脇を固める小池栄子もかなり重要かつあくの強い役どころだったが堂々の演技だった。一方、残念だったのは薫役の女の子だ。子役全般に言えることだが、なぜか海外のほうが圧倒的に自然に感じる。余貴美子、田中泯の演技も演出のせいかもしれないが、わざとらしすぎてちょっと抵抗があった。

一方、原作は読んでいないが、脚本では江津子がすこしヒステリックに過ぎ、悪役になってしまっているのが少し残念だった。分かりやすい悪役がいないほうがこういう映画は楽しめると思う。彼女は彼女で可哀想だが、わざわざ希和子に妊娠を誇示しに行くくだりは少しやりすぎではと感じざるを得ない。美しい小豆島の景色を背景に描かれる希和子と娘の交流シーンも良いが、幕切れのあたりが気に入った。ちょうどいいところで終わって深い余韻を残す。

総体的には良質な脚本(原作)に良質な演技。まっとうな映画を観たという満足感に浸れる作品だ。「おくりびと」以来だ。もっとこういう邦画が観たい。 枕流さん [映画館(邦画)] 7点(2011-05-09 22:39:02)(良:2票)

104.《ネタバレ》 そもそも何故、赤ちゃんを家に置いたまま出かけるのか?
それがこの悲劇の一番の原因だと思うが。
そこに合点がいかないから、ストーリーそのものにすんなりと入っていけない。
悲劇を生む為に都合良く赤ちゃんが放置されたとしか思えない。
永作博美の母性光る熱演が良かっただけに残念。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-11-04 21:24:57)(良:1票)

103.投稿前の段階で平均7点ジャスト。俺が6点つける事によって7点を割ってしまうのは申し訳ないが、ストーリーはそんなに凄い訳でもない。女性なら共感出来るのでしょうか…主要キャラみんなしょうもない人ばかりで。アウトレイジみたい。良かったのは永作の演技。これに尽きる。小池栄子も良かった。本人のイメージと真逆な、コミュ障っぽい人を見事に表現されていた。全体的に普通だけど役者の力量にプラス1点。 にしきのさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-21 08:10:12)(良:1票)

102.《ネタバレ》 永作さんが大好きで・・・かわいすぎる~

配役がばっちりです。あのかわいそうなんだけど、なんかニックキキャラのお母さん、森口瑤子さん。

島にいってから、めっちゃ親切にしてくれたソーメン屋のおかみさん、風吹ジュンさん。

井上真央ちゃんも上手い。

見たのは2度目だったのですが、内容、忘れていました。見てるうちに「あー、そうそう」って思い出す。

客観的の見すぎているのか、感動とか、共感とか何もなく、ただ最後の「この島に帰りたかったんだ・・・」ってセリフがこの映画をよくしていると思いました。 新しい生物さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-10-01 20:40:21)(良:1票)

101.誘拐犯を決して許してはいけないのだが、自分もこの子供くらいの年齢の子供がいるので、確かに今、この子が別の親元へいってしまった場合、本人も相当戸惑うだろうし、自分自身もおかしくなるほど悲しくなるだろう。そのくらい、0歳から4歳までの時間というものは短いようで長い、思い出のたくさん詰まった時間である。それは手間もかかるし、学校にも行かないでずっと一緒という、毎日が常に新たな発見の生活のため、親子の絆が一番深まる時期になるからであろう。この映画はその辺をきちんと抑えており、誘拐された側の悲しみはあまり描いていないので、不謹慎ではあるが、誘拐した側に共感してしまうという作りになっている。まあ、映画なのでそれでもいいのだが、なんとなく、誘拐した側に正当性を感じさせる作りなのは、後から振り返るとこれでいいのか?と疑問を持ってはしまうのだが、内容的には面白かった。 シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-01-26 14:09:56)(良:1票)

100.《ネタバレ》 これは幼いころの一時期、自分を誘拐した女に育てられた記憶を持つ主人公(井上真央)が、そのせいで屈折した関係しか築けなかった実の両親との、和解に至るまでの死と再生の物語だ。その和解は映画の最後になってやっと訪れる。自分を誘拐した女(永作博美)との幼い記憶を離島に訪ね、そこで女が別離の瞬間までいかに自分を愛してくれていたかを、はっきり確認できて初めて可能となる。過去を取り戻し、過去を肯定できて初めて、同時に、自分も両親(特に母親)を憎んではいなかったと言えるようになる。そして自分も彼女(永作)や島の人々が自分を愛してくれたように、やがて産まれてくる自分の子をも愛せるという自信を持つ。なぜ死と再生の物語かというと、こうしてはじめて主人公は死を選ばず、八日目の蝉になっても、一人で新しい世界を見ようという気になれたのだから。エンジェルというカルトやライターとの関係など、あまりすっきりとしない面もあったが、それらを差し引いてもすばらしいラストだった。永作の演技が光っている。すべてが明らかになり、最後に中島美嘉の歌が鳴り響くのもよい。 さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-07-21 16:12:42)(良:1票)

99.《ネタバレ》 どんなに可愛がろうが、どんなに愛していようが、他人の子供を誘拐するなんて極悪人以外の何物でもない。幼い子供は、盲目的に親を愛するしかない。その親が本当の親か誘拐犯かなんてわからない。この作品では永作博美が誘拐犯だったから同情心も湧くが、この犯人が児童性愛者のオッサンだったり、カルト的な心情を持つ恐い老婆だったりしたらただただ許せない犯人だろう。最も酷い虐待ともいえる犯罪だ・・・と自分に言い聞かせつつ鑑賞。・・・でも泣けた、泣けました。あのまま希和子に育てさせてあげたいと思ってしまった。永作博美うまいなあ。そして小池栄子。いつの間にこんなに上手くなったの?驚きです。多くの映画に引っ張りだこなのも納得です。井上真央も悪くはないけど、誰にでもできる役どころに見えてしまって、主演女優賞とるような出来とは思えません。っていうか主演は永作だろ。あと劇団ひとり可愛そ。別な人キャスティングしてあげれば良かったのに。浮いちゃってるもんね。 フラミンゴさん [DVD(邦画)] 5点(2013-06-24 08:11:50)(良:1票)

98.《ネタバレ》 八日目の蝉とは、一匹だけ生き残った寂しい蝉か、他の蝉が見れなかった景色を見る事が出来る幸せな蝉なのか…。

まずプロットが「悪人」に似てるなあと思いました。罪を犯しての逃避行と、決して結ばれない愛情、ゆえの切なさ…。やっぱり似てますね。

まあそれはさておき、今まで何にも関心がなかったような恵理菜が、感情を爆発させ走り出すシーンはかなり心打たれました。今までは希和子との記憶を思い出さないようにしていただけだったのですね。幼少期の楽しかった記憶、「薫」にとっての記憶の中の優しいお母さんは本当のお母さんじゃない…。
ただ、そこでグワーって映画のピークまで登り詰めた後、スパっとエンドロールになったのにはビックリしました。え?余韻に浸るまもなくそのまま終わり?クールダウンの時間一切なし?って感じでした。まあ蛇足になるくらいならピークでバシっと終わってくれた方がいいのかもしれないですけどね。

永作博美はやはり神級の演技力でした。本当にああいう感じの優しいお母さんいそうですもん。(って言っても実際は本当の母親じゃないんですけど)

でも本当のお母さんはやっぱりかわいそうですね。赤ん坊が寝てる間に外出しようと思ったのでしょう、鍵のかけ忘れ以外には彼女に落ち度はないですからね。ただ過去を乗り越えないと一生自分が苦しいだけ。あとは父ちゃんも全国に不倫してる事がバレちゃって大変みたいだけど、全ての元凶はこいつだからなあ。何人の女苦しめとんねん。


P.S.授乳シーン、あそこは絶対ナマ乳出すべきだろ!! TK of the Worldさん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-22 22:01:35)(良:1票)

97.《ネタバレ》 子供がいない自分はどうしても希和子に感情移入してしまう。結婚して子供を産んだ(元)友人から思いっきり見下し目線で見られた事があるから余計;(あなたは結婚も子供も持ってないわよね~みたいな)
結婚も出来ない(不倫男は最初から責任とる気なし)子供も持てない希和子の絶望が分かる気がする。マロンちゃんの「これからも一人なんだ」という孤独も。
薫といられた4年間はすべてを引き換えにしていい程幸せな時間だったに違いない。それは誰かの犠牲を伴っているものだから、当然彼女は罰を受ける。それは刑に服する事ではなく「もう薫に会えない」という事ではないだろうか?
実母の不安定さは「罪悪感」からきている気もする。「あの時、車に乗せていたら…」
エリナ自身も実母を苦しめている自分に罪悪感を覚える。
最後のシーンでは「誰も自分を責めなくていいのだ」と言っているように思える。そのことに気づかせてくれるのが「赤ちゃん」だったのではないか。その事に未来への希望を感じるのです。
希和子の再会シーンはなくてよいと思う。あったら安っぽくなったと思うから。 果月さん [地上波(邦画)] 7点(2013-04-27 17:22:23)(良:1票)

96.《ネタバレ》 結論からいうと「男性に対しては、不倫は駄目!女性に対しては子供は大切に育てましょう!」というのが残りました。誘拐は犯罪ですが、希和子の愛情は本物で小さな子供の心に宿る。永作さんの熱演で母親の愛情というものが、心底伝わりました。エンディングは希和子との再会まで繋げて欲しかったかな。これはこれで良いのですが、どうも何かがスッキリしない。それと、たった一人作品の雰囲気をぶち壊す迷惑な俳優がいる。「キス我慢選手権」を作中で行った劇団ひとり。彼はほんとコメディ以外の作品には出ないでほしい。演技がオーバーでほんとコントを見ているようです。重要な人物でもないので無名の俳優で十分。だれが劇団ひとりと井上真央の野獣キスシーンなんか見たいんだよ。バラエティでも勘弁。ほんと永作さんの細かい感情を表現する演技は素晴らしいので観る価値はあり。 マーク・ハントさん [DVD(字幕)] 5点(2013-04-26 03:21:19)(良:1票)

95.《ネタバレ》 「お詫びの言葉もございません」って、どういうふうにも解釈できる微妙なセリフがうますぎる。物語最初の方には、こんなニセ親に赤ちゃん育てられるか、と思った。観終わった後にも、確かに希和子は美味しいとこだけ持ってったな、とじわじわ思った。でも、今このレビューを書きながら、もう一日でも、せめて晩ご飯食べるところまででも薫と一緒に居させて欲しかったと思ってる。 なたねさん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-07 20:09:32)(良:1票)

94.《ネタバレ》 良かった。
演者もストーリーも実に見ごたえのある映画でした。
親と子の絆。ちょっと重すぎる気がしないでもないですが、
軽く扱えるテーマでもないしね。
永作、井上真央に加え小池栄子等も絶賛されていますが、森口瑤子も素晴らしかった。
ああいうちょっとヒステリックな感じをやらせたら今、森口瑤子を超える女優は居ないのではないだろうか?前述した3人ばかりが評価されているので、自分だけでも大絶賛しておこう。
誰が悪いって、結局一番父親が悪いんです。こいつが巨悪の根源。
でも、あんまりその事には触れないでストーリーは進むのです。
気持ち悪いくらい父親を誰も責めません。
原作者が女性なので、「男が悪いなんて書かなくてもわかるでしょ?それ以前の問題よ」と言っているような気がして、この素晴らしい作品にケチを付けた気がする。
あくまで個人的な見解ですが。 バニーボーイさん [地上波(邦画)] 8点(2012-07-10 23:53:06)(良:1票)

93.《ネタバレ》 特に興味もなかった映画だったのだが、見ているうちにだんだんと引き込まれた。他人の子どもを赤ん坊のときに誘拐して育てながら逃避行を続ける女・希和子(永作博美)を描いた過去と、成長した娘・恵理菜(井上真央)の葛藤を描く現代が交互に出てくるが、二つのパートとも丁寧で秀逸なつくりで、日本映画らしい日本映画になっている。本当は永作博美演じる希和子は憎らしい存在なはずなのに、話がすすむうちにこの二人が愛おしく微笑ましく見え、本当の親子ではないことをつい忘れてしまうほどだった。それだけに希和子が逮捕されるシーンは切ない。赤ん坊を誘拐された家族にとっては一刻も早くわが子に戻ってきてほしいという気持ちは分かる、でも誘拐された赤ん坊にとってはこのまま本当のことを知らずに育てられるほうがしあわせかもしれない、ふとそんなことを考えてしまった。あまり出演作を見ていないせいか現代パートで主人公を演じる井上真央には明るいイメージがあるのだが、暗い過去を持ち、その過去を肯定するまでの主人公をうまく演じており、幅の広さを感じた。ラストの恵理菜の決意も泣ける。暗く重苦しい映画だが、女性の強さや希望といったものを感じられるいい映画だったと思う。また、現代の希和子をあえて出さずに終わったのはいい意味での裏切り。後半の舞台である「二十四の瞳」でお馴染みの小豆島(二十四の瞳映画村が撮影協力としてクレジットされている。)の美しい風景も印象的だ。おそらくここでの生活が二人にとってもっとも幸福な時間だったのではないだろうか。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-24 18:02:04)(良:1票)

92.決してすごい展開があるわけでもないし、衝撃的な演出があるわけでもないのに、飽きることもなく見れてしまう。
予告で「心揺さぶる」という表現がでてくるんですが、
みなさんご存知の通り大抵の映画は揺さぶられずに終わりますね(笑)
しかしこの映画はほんとそのとおり、揺さぶられる。
日本映画はこういう方向性なら突出した感じがありますね。
正直、邦画でこの点数をつける日がくるとは思わなかったですよ。
愛だなあ愛。ラストシーンの台詞に心打たれる。泣くわ。いや泣いたわ。
テーマ的に年取れば取るほど評価はあがるんではないでしょうか。

もはやおなじみ永作博美さんの確かな演技。小池栄子さんの「屈折していてものすごくいいやつで猫背」なんてていう作りこんだ見事な演技は出すぎてないけどキャラたってる(いつのまにかすごい女優さんになってるねぇ)。語りすぎることなくあざやかにおわらせる脚本。映画全体の空気。ちょっと舞台演劇がかった演出のつかみもいいし、重要な人物であるはずの男や実母の存在が空気なのも潔くてブレてない。
いい映画ってなぜかいろんな要素がそれぞれ輝いてる。
つんつんさん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-10 13:23:57)(良:1票)

91.《ネタバレ》 見応えのある映画でした。最初の裁判シーンで「こんな女、母親が叫んだように死刑にでもすればいいのに」と思ったのに、途中から希和子と薫の2人がどんどん微笑ましく映り、逆に本当の母親が憎らしくさえ見えてきました。これってこわいことですよね。犯罪も、見せ方ひとつ・伝え方ひとつで裁判員の印象もガラッと変わってしまいそうです。2時間半近い長さを感じさせないのは、原作はもちろん、脚本の力だと思います。警察に捕まるシーンや最後の写真館などは泣けました。重苦しい話を、小豆島のスローな雰囲気が中和してくれて、映像ならではの表現力が充分に発揮された、いい作品だったと思います。
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-04-30 01:36:49)(良:1票)

90.序盤は救いようのない残酷な物語だと思っていたけど、終盤に向けて印象が変わって行った。
法的に誰が悪くて、倫理的には誰が悪いとか色々考えさせられたけど、終盤はもうそんなことはどうでもよくなりました。
何も悪くない恵理菜が如何に立ち直って、如何にして本当の母親になっていくのかを見守る物語だったんでしょうね。
そのサポート役となった千草の存在が良い味付けになっていて、物語を成立させていたと思う。
恵理菜、希和子、恵津子のどの視点から見ても割り切れない不幸さが付き纏うし、男どもの視点からじゃ申し訳なさ過ぎて罪悪感に耐えられない。
そんな中で千草の存在が唯一の希望になってたと思う。
直接的な関係者ではないので第三者の立場から見ることができるし、全くの部外者というわけでもないので、この深刻な問題に関与する資格もありそう。
そういう絶妙な立ち位置を成立させた設定と小池栄子の演技力に拍手を送りたい。
どう転んでもバッドエンドにしかならないと思えたこの物語をハッピーエンドに導いた功績は大きい。
そして、千草が恵理菜を救ったことによって、千草自身も救われたなら嬉しい。
そういう後日談的な描写はなかったけど、そう信じさせてくれるだけの説得力はあった。
あと、八日目の蝉は可哀想という話があったけど、あれはやっぱり恵理菜自身のことを言ってるんでしょうね。
自分だけが生きてる寂しさや死んでしまった薫への罪悪感が入り混じった言葉のように感じられました。
その考えも終盤には肯定的に変化したようで、薫の分まで生きて幸せになろうという前向きな姿勢に感動しました。
もとやさん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-20 16:35:06)(良:1票)

89.《ネタバレ》 原作未読。ドラマ版も知らず、後輩の薦めで観てきました。主人公は井上真央演じる恵理菜なんでしょうけども、完全に視点というか観客が感情移入する対象は永作博美演じる希和子という感じですね。時系列が交錯しつつ進むので、最後までストーリーがどこに落ち着くのか分からないまま、ふわふわした(正直すんなり納得はできない)エンディングとなりました(最後まで恵里菜の方には感情移入できない構成になっていたためかもしれません)。全体的に私は悪くない映画だとは思いましたが、ストーリー的には後味悪く感じる人も少なくないでしょうね。結局救われてないというか。小池栄子は最近はもう立派な女優ですね。最初何かぎこちない演技だと思ってたら、そういうキャラを演じていたのが後で分かって腑に落ちました。 蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 6点(2011-12-05 00:31:16)(良:1票)

88.泣けるレベルじゃない、中盤以降から嗚咽が止まらない。DVDで良かった、映画館で醜態を晒したかと思うとチトこっ恥ずかしい。
実親の元に戻った後、気まずくなり関西弁で「お母さんごめんなさい!」と連呼する少女に、この物語の多くは集約されている。
そして小池栄子!なにもそこまでと思うような込み入った役作り、振る舞いだけでなく途中でその訳も解るのだが、それを納得させるに十分な演技力、素晴らしい。肝心なときには主役に画面を譲って小さくフレームから消えてゆく演出にも泣ける。
いろんなシーンが記憶に残るとても良い映画。2011年で1番かも。 カーヴさん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-21 10:26:07)(良:1票)

別のページへ
1234567


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 127人
平均点数 7.02点
000.00% line
110.79% line
200.00% line
343.15% line
464.72% line
586.30% line
62822.05% line
72418.90% line
83023.62% line
92116.54% line
1053.94% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.12点 Review8人
2 ストーリー評価 7.25点 Review12人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review11人
4 音楽評価 6.63点 Review11人
5 感泣評価 6.90点 Review11人

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS